ログハウスを自分で建てる?セルフビルドについて ログハウスの作り方
手作りでログハウスを建てる場合、丸太から作る方法と、あらかじめ機械で整えられた木材を使う方法があります。
どちらも体力と根気のいる作業ですが、世界でただ一つの自分で作ったログハウスが完成した時の喜びは、何にも代えがたいものです。
自作された方の中には、大工仕事はまったく経験がなく、定年後に余暇を活かして完成させた方や、会社に勤めながら休日を利用して完成させた方がいらっしゃいます。
専門の業者が建設する場合には、数か月で完成しますが、自作をする場合には実際の建設を始めるまでの下準備期間を含めて、数年かけて完成させるケースも少なくありません。
具体的にログハウスを作るにはどのような工程が必要なのか確認していきましょう。
ログハウスをセルフビルドする場合の工程
ログハウスを建て始めるまでには、周到な下準備が必要です。
下準備
土地の準備 専門の業者が建設する場合には問題になりませんが、自作をする場合には、傾斜のない平らな土地が安全にログハウスを建てられる条件の一つです。
ログ材の確保 ハンドカットログハウスをセルフビルドする場合は、丸太をログハウス用に加工する業者に依頼する方法と、ハンドカットのログハウスキットを利用する方法、丸太を自分で加工する方法があります。
- 自分で加工する場合には、作業ができる広い土地とトラッククレーン、チェーンソーを使う為の電気の配線、皮むきの為の曲面ガンナ、水平器、木工用電気ドリルなどの工具が必要です。初めに木の節などをチェーンソーで整え、厚皮はドローナイフで削り取ってから、曲面ガンナで皮むきをします。一人ですべてのログ材の皮むきをする場合には約1カ月、またはそれ以上かかります。
- マシンカットログハウスをセルフビルドする場合には、ログハウスキットでログ材を確保します。どちらの場合もキットを使う場合には、数多くあるキットの中から、自分の持っている完成イメージを実現できるタイプを選びます。
基礎工事 整地後、地縄貼りをしてログハウスを建てる位置を決めます。次にログハウスの基礎の底面の高さまで土を掘りだし、砕石を敷き詰めて地盤を固め、その上からコンクリートを流し込みます。次に基礎外周の枠組み、床部分のコンクリート打設、基礎内部の立ち上がり枠組みとコンクリート打設、最後に皮枠をばらして基礎工事が終了します。
ここまでの過程は、家の土台となる非常に重要なパートなので、セルフビルドであっても、専門の業者に依頼する方がほとんどです。
施工
土台 基礎の上に根太を置き、床を支える為の床下地を取り付け、その上からハーフログとシルログをのせて、基礎にボルトで固定します。
ログ積み あらかじめ業者に加工してもらったログ材がある場合には、順番に従ってログ積みをしていきます。ログ材の重なる部分についている溝とログ材の交差部分であるノッチには断熱材を詰め込みます。
屋根 垂木を掛け、面戸板、破風板を打ち、屋根を葺きます。
2階の床組み 2階建てログハウスの場合は、1階天井と2階の床張りをします。
電気工事 業者に壁付けコンセント設置などの電気工事をしてもらいます。
建具の取り付け 窓やドアを取り付けます。
室内天井板 垂木の間に断熱材を入れてから天井板を貼ります。
室内の床板 室内の床板を貼ります。
ユニットバス 間仕切壁を作る前にユニットバスを搬入します。
間仕切壁 間柱を立て、壁を設置して、必要な場所に間仕切壁を設けます。
キッチン、洗面台、トイレを設置します。
外壁塗装 外壁に防腐塗装をします。
セルフビルドとハーフビルド
ログハウスを自分で作りたいと考えた場合、どこまで自分一人でやりたいかということによって、選択肢がいくつにも分かれます。
どんなに月日がかかっても、どんなに苦労があってもとにかく自分ですべてを完成させたいという人もいれば、ログハウスを作ってみたいが、重要なポイントまで自分で手掛けるのは不安だという人もいます。
ログハウスを自作でする場合、どのようなケースがあるのでしょうか?
セルフビルド
ログハウスキットを利用し、基礎工事、電気工事、設備工事などの専門的な作業はすべて業者に工事を依頼するが、家の建設はすべて自分でする方法です。実際にセルフビルドを始める前に、ログハウスの展示場を回ったり、セルフビルドの講習会などに参加したりしておくと安心です。
ハーフビルド
ログハウスキットを利用し、基礎工事、電気工事、設備工事などの専門的な作業に加えて、棟上げなどの高所の作業も専門家に依頼し、組み立て(ログ積み作業)をするという方法です。
プチビルド
低い場所の外壁塗装、内装など、できそうな部分だけ参加する方法です。
ログハウスキットを購入した会社のサポートを受ける
国内のメーカー産や、輸入品のログハウスキットが数多くあります。それらのキットを販売している会社の中には、セルフビルドやハーフビルドをサポートする体制の会社もあります。
例えば、施工方法の指導、組み立てマニュアル配布、施工中のトラブルサポート、続行不可能になった場合には残りの作業を請け負うなど、様々なサポートが会社ごとに用意されています。
セルフビルドのメリットとデメリット
ログハウスを自分で建てることのメリットは、なんといっても達成感だと思いますが、その他にもメリットがあります。
家族の絆と住居への思い入れ
家族で協力し合ってセルフビルドすると、家の各所各所に思い出が残り、子供たちの心に家を大事にする気持ちが育ちます。そして家族の絆も深まるのではないでしょうか?
コスト削減
費用の節約にも繋がります。
最も重要な基礎工事は専門の業者に頼むことを前提に考え、その他の工事を全て自分でした場合には、ログハウスの施工を依頼する費用の約半分が節約できます。
水道や電気の工事は依頼し、屋根工事とログ材の積み上げ、内装工事をした場合には、20~30%費用を節約できます。
ただし、経費の削減をし過ぎると、理想のログハウスからほど遠いものになってしまうケースもあります。要となる予算は削らないことも大切です。
プロに依頼したような完璧な家にはならないことがある・完成までに時間がかかる
プロに施工した家と同じような仕上がりにはならないこと、専門家に依頼するより長い期間を要することがセルフビルドのデメリットです。
期間が長引くと、周辺に駐車場や宿泊施設を借りたり、家からの往復の労力が増したり、費用も体力もかかります。
セルフビルドに挑戦する前にやっておきたいこと
たとえログハウスキットを利用したとしても、会社のサポートがあったとしても、家を1件建てるということは大変なことです。途中で挫折したり、出来上がってから、こんなはずではなかったと後悔することの無いよう、事前にできることはすべてやっておきましょう。
知識を得る
- ログハウスの展示場を回る
- ログハウスの建築現場を見学する
- ログハウスの宿泊施設に泊まってみる
- セルフビルドスクールに参加する
- ログハウスの作り方について書いてある本を読む
- ログ材の調達方法を調べ選択する
体力作りと家族の賛成
ログハウスのセルフビルドには、相当な体力と根気が必要です。最後までやり遂げるためには、足や腕の筋力を鍛える、基礎体力を上げるなどの準備が必要です。
また、セルフビルドには相当な時間を取られます。家族の協力なしにはやり遂げられないでしょう。家族揃ってセルフビルドに挑戦するというような環境作りも大事です。
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当社のスタッフが全力でそれに耳を傾け、お客様の家づくりに寄り添います。