犬といっしょに暮らす無垢材を使った住宅
「戸建ての住宅に住むようになったら犬と一緒に暮らしたい」
新しく家を建てる人の中には、こんな希望を持っている人もいると思います。
「今度は戸建ての家だからのびのびとさせてあげられるよ」
すでに犬と暮らしている人は、そう考えているかもしれません。
確かに戸建ての家は、犬にとってのびのびと暮らせる要素をたくさん持っています。
新しい家での犬との暮らしで、犬も家族も幸せに暮らす為に必要なことを考えてみましょう。
犬との暮らしで考えておかなくてはいけないこと
- 犬が快適に暮らせる
- 家族が快適に暮らせる
- 周辺の住民に迷惑をかけない
この3つの要素を基本に、具体的な方法を考えていきましょう。
快適な犬の暮らしに必要なこと
犬の健康を守る床と階段
犬が快適に暮らすためには、ずっと健康でいることが大切です。
滑らない床
犬は走り回るのが好きなので、滑る床が苦手です。つるつるした床では、爪が食い込まず、滑ってしまいしっかりと床を蹴れないからです。その為、ワックスがけしてあるフローリングなどの滑る床で生活していると、脚と腰に負担がかかり続けます。その結果、膝を脱臼したり、椎間板ヘルニアを発症したりしてしまうことがあります。また股関節形成不全がある犬は、滑る床のせいで病状が悪化してしまいます。老犬になれば、歩く、座る、立つなどの動作も床を押せないので、スムーズにできなくなっていきます。
そのような事態を防ぎ、犬の健康を守るためには、滑らず、柔軟性のある床が必要です。具体的には無垢材のフローリングやコルクがむいています。無垢材のフローリングには、爪で傷がつきますが、ちょっとしたお手入れで修復できます。コルクは、染みがつくと修復しにくいので、犬が水を飲んだり食事をしたりする場所では避けたほうが良いでしょう。
スロープのついた階段や階段前のフェンス
高いところが大好きな猫と違って、平らな場所で暮らす習性を持つ犬は階段が苦手です。なぜなら、階段を上り下りする時に、全体重が腰にかかってしまうからです。その結果、徐々に腰への負担が蓄積し、椎間板ヘルニアを発症してしまう恐れがあります。椎間板ヘルニアが悪化すると、老犬になった時に後肢が麻痺してしまうこともあります。また、犬は下半身より上半身が重い体型なので、階段から転落する危険もあります。
階段を上り下りさせないですむ間取りが最も理想的ですが、家中を自由に移動させてあげたいという希望があれば、無垢材のフローリングやコルク張りの滑らない建材を使ったスロープ付きの緩やかな階段で足腰の負担を抑えられます。
基本的には、階段を上り下りさせなくてもすむ間取りにし、階段下にゲートを作っておく方法が最も犬の健康の維持できる方法です。
犬の安全を守るゲート
階段下のゲートだけではなく、キッチンと玄関にも自由に出入りできないような工夫が必要です。
キッチン
キッチンには、犬が誤飲や誤食をしてしまうと危険な人間の食糧がたくさん置いてあります。また、自由に出入りできれば、てんぷらなどの危険な調理中にも入ってきてしまう恐れがあります。キッチンに自由に出入りできないよう、ある程度高さのあるゲートを設置して、誤飲誤食や調理中の危険から犬を守りましょう。
玄関
脱走防止のために玄関に出入りできないようにする間取りも大切です。好奇心が強く玄関が開いた隙に飛び出してしまう恐れのある性格の仔もいれば、臆病な性格の仔が宅配便の人が来た時に驚いて反射的に飛び出してしまうこともあります。
犬用の出入り口と玄関を別に設置し、犬が玄関に行けないような間取りにしておくと、脱走を防止できます。それと同時に、犬の苦手な来客を困らせることもなくなります。
ゲートやフェンスはホームセンターなどで購入したものを後付けで設置することもできますが、作りがしっかりしていない製品が多いです。できれば、間取りを考える時に、一緒にゲートやフェンスも取り入れておきましょう。
犬の居心地よさと楽しさを作る犬用のコーナー
犬用のコーナー
犬は人間が大好きですが、狭い場所に行ってくつろぐのも好きです。リビングの一角に仕切りを作って犬用のコーナーを作る、造り付けの棚の下や階段下などのデッドスペースを利用して水を飲む場所やトイレも一緒に設置し、犬が落ち着ける場所を作ってあげましょう。
窓
犬の目線で外が見える位置に窓を作るのも良いアイディアです。家族のお見送りやお迎え、外の様子を眺めることができ、家族が留守の時にも気分を紛らわせられます。
ドッグラン
犬は走り回るのが大好きです。とは言っても、自由に外に走りまわらせることはできません。散歩も毎日2回程度が家族の限界だと思います。でも、庭にドッグランがあれば、いつでも犬は楽しんで走り回ることができます。
ドッグランで最も注意しなくてはならないことは、脱走防止対策です。子犬のうちはそれほどジャンプ力がありませんが、成長するにつれて高いジャンプをするようになるので、十分な高さのある柵と、万が一を考えた鍵付きの二重扉が必要です。また、犬は掘るのも好きなので、フェンスの下の地面を掘って脱走する恐れもあります。フェンスの下の部分は掘れないようにコンクリートにしておいた方が安全です。
床は土のままでも良いですが、芝生や人工芝、ウッドチップなど、犬の肉球にも足腰にもダメージを与えない素材を選びましょう。
夏の照り返しに犬は弱いので、日よけネットや樹木などで日陰になるようにしておくことも大切です。また、犬は外部の人の足音やちょっとした物音に反応します。玄関への訪問客の気配に驚いて吠え始めてしまうこともあるので、玄関から離れた場所、外部の物音が届かない位置に設置することが望ましいです。
犬用の玄関と足洗い場を作る
散歩やドッグランで遊んだ後に、犬用玄関との間にある足洗い場が便利です。お湯の出るシャワー付きの水栓にしておけば、夏場は外で体を洗えます。犬用玄関は土間収納にし、散歩に必要なリードをかけるフックやエチケット袋を収納できるスペースを設置すれば、散歩の支度が手軽にできます。
家族が快適に暮らす為に必要なこと
犬と一緒に暮らすことはとても楽しく幸せなことですが、臭いや抜け毛など人間にとって困ることも出てきます。そのような困りごとを解消する為の工夫をしておくことで、家族が快適に暮らせます。
お掃除ロボットがくまなく掃除で掃除できる間取り
犬の抜け毛は主婦にとって悩みの種です。朝夕2回掃除機をかけても追いつきません。犬を飼っているお宅には、いたるところにコロコロクリーナーが置いてあったりしますね。
そんなお宅にはお掃除ロボットがぴったりです。お掃除ロボットは、スキップフロアのような段差があるとその先に進めなくなってしまうので、段差のない間取りにしておくと活用しやすいです。また、開き戸ではなく、引き戸にしておくと、隙間なくお掃除ができます。
空気清浄機や換気扇を活用する
天井に空気清浄機を設置したり、犬用のコーナーの天井にセンサー付きの換気扇を設置したりすると、臭いの問題を解消できます。
また、床や壁などに無垢材を使った内装は、無垢材の持つ消臭作用が働くので、臭いがいつまでも残りません。
周辺の住民に迷惑をかけない為の配慮すべきこと
自分たち家族にとって飼い犬は家族であり、何があっても大好きな存在ですが、周囲の住民の中には犬が嫌いな人もいるかもしれません。犬好きな人でも、常に隣家の犬が甲高い無駄吠えをしていれば、快くは思わないでしょう。
反対に、その家族が犬の吠え声に対して配慮している姿勢が見えれば、散歩の途中で出会っても、自分の家の犬をかわいがってくれるのではないでしょうか?
防音対策
犬の吠える声が周囲に響き渡らないようにする為には、防音機能のある二重窓が効果的です。音にはトラックの走行音など建物への振動で壁を通って伝わる音もありますが、ほとんどは空気の振動で伝わる音です。そして犬の吠え声は空気を通して伝わる音に分類されます。
空気の振動で伝わる音は、壁には遮断されますが、壁の暑さと比較するとはるかに薄い窓ガラスや、サッシの隙間から伝わってきます。その為、防音機能のあるガラスを使った二重窓を使うと、サッシも二重になるので、サッシから漏れる音も遮断でき、かなり防音効果を高めることができます。
さらに、床や壁などに無垢材を使った内装は、無垢材の持つ音を吸収する働きで、犬の吠え声を和らげます。
犬とのかかわり方
犬種にもよりますが、家族に愛されている犬、ストレスのない生活をしている犬は、あまり無駄吠えをしません。吠えたとしても、ストレスを抱えた犬の鳴き方とは違います。犬と仲良く快適に暮らしていくためには、犬の性質をよく理解し、犬の幸せな状態を維持することが、無駄吠えを無くすことに繋がります。
犬と一緒に暮らせる家をお考えなら、エイ・ワン(株)にご相談を
エイ・ワン(株)では無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、ローコストで暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
無垢材を使った内装の家は、人にも犬にも優しい健康住宅です。
そして、エイ・ワン(株)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりです。
エイ・ワン(株)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える木の家のプランを設計し、ご提案いたします。
ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。