内装・天井、床、壁の決め方の基本
外観デザイン、天井・壁・床、家具や家電との調和を考えることと、室内環境に及ぼす影響を考えることが内装の基本です。
外観デザインとの調和
まず初めに考えたいことは、全体のテイストです。和風な外観なのに、家の中に入ってみると畳の部屋や襖の一切ないモダンな内装であったり、ナチュラルな雰囲気の外観なのに、内装は人工的な強い色調で調えられていたりするというケースもないわけではありません。しかし、長く住むことを考えると、外観デザインと内装が調和している家には、落ち着きがあります。外観デザインとの調和には、外観デザインと同じテイストを組み合わせる方法と、外観デザインとしっくり馴染む異なるテイストと組み合わせる方法があります。
室内環境に及ぼす影響
天井・壁・床が室内に与える影響は、色や質感による視覚的な部分だけではありません。室内環境に対しても大きな影響があります。無垢材や、漆喰の塗り壁などの自然素材は、室内環境に良い影響を与えますが、クロスの中には、ホルムアルデヒドなど家族の健康に悪影響を与える物質を揮発させるものもあります。
昔から、日本の住宅に使われてきた無垢材や塗り壁は、高温多湿な日本において、家の中の環境を向上させる働きがあります。その一つは調湿性です。梅雨などの湿度の上がる季節には、空気中の水分を吸収し、冬の乾燥する季節には、蓄積した水分を空気中に放出して、室内の湿度を調えます。
もう一つは断熱性です。無垢材や漆喰の塗り壁の表面温度は、外気温の変化を受けて極端に変化することがありません。この2つの性質は、室温と体感温度の差を少なくする働きをします。高湿になるほどより暑く感じ、乾燥するほどより寒く感じる、壁や床が熱くなっているとより暑く感じ、壁や床が冷たくなっているとより寒く感じるからです。
また、近年は、機能性のあるクロスが様々開発されています。汚れにくい、掃除がしやすい、消臭作用があるなど、きれいな状態を維持して、家事負担を減らす働きをする水回りには便利な素材です。色や質感の好みも大切ですが、生活への影響にも配慮して、天井、壁、床に使う素材を考えることも大切です。
内装の色・素材の決め方
面積の大きい床、壁、天井の順に、始めに決めたテイストに沿って、色を決めていきます。この際、窓のサッシや出入り口の建具、キッチン、家具や家電の色との調和を考えることが必要です。
天井、壁、床は、ログハウスのようにすべて木材で統一する方法もありますが、必ずしも同じ素材である必要はありません。フローリングの床と無垢材の天井に、塗り壁やクロスにすることも、フローリングの床と、クロスの天井と壁にすることも自由に組み合わせができます。ただ、色の組み合わせは3色以内に抑えておくこと、調和する3色であること、人工的な強い色は避けることがポイントです。
カーテンや、カーペットなどは、飽きてきたら、手軽に交換できますが、天井、壁、床は、手軽に交換できません。クロスは、10数年で張替えの時期が来ますが、無垢材や塗り壁は、一生使い続けられます。飽きがこないこと、家具を交換する際に、家具の選択肢が増やせることを考え、落ち着きのある色合い、自然な風合いを意識して色と素材を選びましょう。
色の調和を考える時、トーン(明るさと濃さ)の異なりの幅が小さい色を選ぶと自然な雰囲気、落ち着いたイメージが生まれます。建具やカーテン、家具などに、トーン(明るさと濃さ)の異なりの幅が大きい色、または反対色を使うとアクセントになり、引き締め効果が生まれます。
家づくりプランの作成中は、決めることが多い為、家具は、家が完成に近づいてから決めようと考えるご家族も少なくありません。確かに、時間的にも、思考的にもいっぱいになってしまうものですが、できれは、家具や家電はプラン作成と同時進行で進めることが理想です。デッドスペースを生まない、スムーズな動線を作るなどの観点から、間取りプランにも役立ちますが、色と質感の調和という観点からも、家具や家電に配慮しながら進めることが大切です。
場所による内装色・素材の決め方
家の中には、長時間過ごす部屋と、必要な時だけ使う浴室やトイレ、家族の家への出入りと訪問客を迎える玄関などがあります。水廻りには耐水性などを考えて、異なる素材を使うこともありますが、基本的に、家の中の内装の統一感は、落ち着きを生みます。
玄関~LDK
リビングとダイニングキッチンが繋がっている家では、玄関ホールから、LDKまでの内装、吹き抜けを採用する場合には、1階と2階の内装に統一感を持たせることが、自然で落ち着いた雰囲気を創ります。
アイランドキッチンなど、存在感の強い住宅設備機器を使う場合は、システムキッチンの色選びも内装の雰囲気に影響します。同系色を選んで、床や壁に馴染ませる組み合わせ、アクセントにする組み合わせの他、内装に合わせて質感が調和する素材で造作キッチンにするという選択肢もあります。
家族それぞれの居室
書斎や寝室、子供部屋など、部屋ごとに内装のテイストを変えるという考え方もありますが、家族それぞれの居室にも統一感を持たせた方が、長く飽きない落ち着いた雰囲気が創り出せます。子育てに備えての家づくりでは、子供がまだ幼いため、子供部屋は可愛らしい雰囲気に…と計画されることが多いと思います。ただ、子供はいつまでも幼いままではないので、シンプルな内装にし、装飾品などで可愛らしさ、子供らしさを演出する方が、就学してから勉強に集中できる部屋にしやすい部屋であり、高校生、大学生になっても、使い続けられる部屋でもあります。
洗面所、トイレ
水を使う場所なので、壁、床には耐水性の高い素材であることが基本ですが、洗面所やトイレは、廊下との統一感を持たせたることも大切です。例えば、廊下からリビングまでがフローリングなのに、トイレや洗面所だけクッションフロアだと、統一感がなくなってしまいます。この場合、撥水加工がされているフローリングを使う、またはフローリングと色や質感が調和するフロアタイルを使うなどの方法で、統一感を持たせられます。
加えて、洗面所、トイレでは、洗面台、トイレの色との調和も考える必要があります。特に洗面台には、造作洗面台からシステム洗面台まで、様々なデザインと色、質感の製品が揃っているので、天井、壁、床との調和を考えることが大切です。
天井、壁、床は常に視界に入ってくるので、居心地の良さに大きく影響するだけではなく、室内環境にも関わりがあります。建具や家具と、色や質感の調和を考えると同時に、室内環境に与える影響にも配慮して選びましょう。
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A-1グループは無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
A-1グループは、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
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