在宅ワークが増えても暮らしやすい家にするワークスペースのある自宅
ワークスペースには、主に2通りの造り方があります。ひとつはお馴染みの書斎です。しっかりとプライバシーが確保できる個室です。もう一つはリビングの一部や階段下のスペースなどを利用した仕事ができるコーナーです。
床面積に余裕がある場合には書斎、余裕がない場合には仕事ができるコーナーを設けるという間取りが一般的かと思います。近年、家にいる時間帯のほとんどはリビングで過ごすというライフスタイルのご家族が増えています。サザエさん一家のように卓袱台を囲んで談笑するという過ごし方ではなく、家族がそれぞれ好きなことをするという過ごし方です。
そのような過ごし方をするリビングには、ある程度の広さが必要です。その為、広いリビングがあり、そのリビングを中心に家族の動線が作られている間取りが人気です。ただ、その場合には、家全体の床面積のうちの多くをリビングに使うことになり、子ども部屋や書斎をあきらめるケースもあります。
子ども部屋には賛否両論ありますが、できれば造ってあげたいと思う親御さんが多く、あきらめるのは書斎…という結果になっているという話もよく聞かれます。ただ、新型コロナウイルスの蔓延以降、テレワークが増え、自宅での仕事量が増えている人が多く、そのストレスから引っ越しを検討している家族も少なくありません。
国土交通省の調査でも、在宅ワークをする人が増えているという結果が出ています。また、新型コロナウイルスの蔓延以前から大手企業の中には在宅ワークを増やすことを計画していた会社もあります。したがって、今後新型コロナウイルスが終息したとしても、接客業や営業職、警察消防など現場に出る必要のある仕事以外では、在宅ワークが増加していくかもしれません。
- 参考サイト 国土交通省白書 3 コロナ禍による変化
- 参考サイト リクルート 「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査発表!~テレワーク継続時には、48%が間取り変更を希望し、24%が住み替えを希望している結果に~
- 参考サイト 富士通が原則テレワークへ移行、新常態の働き方「Work Life Shift」を推進
書斎がない為リビングで仕事をすると、他の家族は気を遣い、ゲームをしたり音楽を聴いたりできない、本人にとっては子どもが騒がしく集中できないという状態が続くからです。1日2日のことならともかく、それが長く続くと家での寛ぎの時間が減り、ストレスの多い毎日になってしまいます。
書斎は欲しい、しかし書斎に4.5帖~6帖も充ててしまうと、他にしわ寄せがでそうだ…というような場合の書斎や、仕事ができるコーナーを設ける方法を考えていきましょう。
書斎の造り方
書斎には、机や書架が置かれている落ち着いた雰囲気の6帖程度の個室というイメージがあるかもしれません。日本の住宅の個室は、4.5帖~6帖が一般的だからです。しかし、書斎は2帖から造れます。ロフトを活用することもできます。
書斎は扉で閉じることができる空間です。集中力が必要な仕事をする際には、孤立できるので非常に役立ちます。また、リモート会議の際には家族の話し声や生活音、画面に映りこむ子供やペットなどに気を遣う必要がありません。仕事以外でも、考え事をしたい時に一人になれる場所が持てる魅力があります。
2帖の書斎
2帖あると、パソコンやちょっとした事務用品を置いても仕事が捗る120センチ幅のデスクと椅子を置き、壁面収納を設けられます。他の部屋とのバランスも考えなくてはなりませんが、その上で北向きの窓を設けられる位置に書斎を持ってくることができれば理想的です。
窓があると、明るさと風が採りこめる他、2帖の閉塞感がなくなります。また、窓からの景観が仕事の合間の癒しにもなります。北向きの窓には、窓からの陽射しが眩しくないので集中力が妨げられない、陽射しが安定しているので庭の樹木や草花が南向きの窓よりもきれいに見えるという効果もあります。
位置的に窓を設けられない場合には、夏の暑さ対策としてエアコンを設置する、出入り口の扉の上部にランマを設け風が通るようにする、壁紙の色を明るくする、絵画やちょっとしたグリーンを配置するなどして閉塞感を減らす、作業がしやすい明るさにできる照明の位置と種類を選ぶなどの対策が必要です。
また、窓は大きくしすぎると壁面収納やデスクが配置しにくくなってしまいます。具体的にデスクの高さや壁面収納の位置を決めた上で窓のサイズ、位置を決めることが大切です。
3帖の書斎
3帖あればかなりゆったりとした書斎にできます。仕事用の資料が多い場合には、壁面収納以外の収納も設けられます。
平屋でワークコーナーを計画する場合、ロフト、又はロフト風スペースを活用するという考え方もあります。ロフトの特徴はこちらのコラムをご参考ください。
狭い書斎の注意点
2帖、3帖の書斎を使いやすくするためにはいくつかの注意が必要です。
置き家具より造作家具
デスクや収納は造作家具にした方がデッドスペースを生まず、効率よく空間を活用できることもあります。
コンセントの位置
PCやデスクスタンド、スマホやタブレットの充電器など、家電がほとんどない書斎とは言っても、コンセントの数は多いはずです。適当な位置に適当な数のコンセントを設けると、暮らし始めてからタップを多用することになったり、コードが邪魔になったりします。
間取りを決める際には、デスクの位置、収納の位置だけではなく、デスクのどこにPCを置くのか、壁面収納のどの場所に充電器を置くのかなど、具体的の想定した上でコンセントの位置を決めることが重要です。コードに足を引っかけてPCの電源が抜けてしまったというようなことになれば、仕事に支障をきたす恐れもあります。
コンセントは床面積に対して適切な数が設けられていればよいというものではありません。家具や家電の配置に合わせた位置に設けることと、コンセントの使用目的に合うタイプのコンセントの種類を選ぶことが暮らしやすさに繋がります。
防音
書斎を2階に設ける場合、足音や椅子を移動させる際のキャスターの音が下の階に響く恐れがあります。家全体の間取りの都合で、早寝の家族がいる部屋やリビングの真上に書斎を配置しなくてはならなくなった場合、防音できる床にしておくと、下の階にいる家族への影響を抑えられます。
リビングの一角や階段下などを利用するワークスペースの造り方
仕事ができるコーナーをワークスペースには、仕事をしながら子どもの見守りができるという良さがあります。夫婦ともに在宅ワークという場合には、仕事内容に応じて順番でコーナーのワークスペースを使うようにすると、子どもの見守りが常にできて安心です。加えて、この方法には、空調や換気を独自にする必要がないという良さがあります
リビングのワークスペース
間仕切壁や収納家具を利用してワークスペースを確保する方法です。この画像は子どもの勉強コーナーですが、このスペースに収納やパーテーションで区切りをつけるとワークスペースとして活用できます。
階段を利用するワークスペース
階段を利用するワークスペースにはいくつかの方法が考えられます。ひとつは階段下にワークスペースを設ける、階段を仕切りとして利用するという方法です。この方法を採用する場合には、スケルトンタイプの階段を採用すると、明るさと風通しを確保しつつ、緩い区切りにすることができます。
もうひとつは踊り場を活用する方法です。踊り場を広くとり、吹き抜けと組み合わせてワークスペースを設けます。この方法には、リビングが上から見渡せるので子どもの見守りがしやすい、明るさと風を採りこみやすい、開放的でありながらプライベートな空間を確保できるという良さがあります。
ワークスペースは、家全体の床面積とのバランス、家族構成と暮らし方に合わせて計画を進めていきましょう。ワークスペースの面積を増やしたり、減らしたりと部分的に考えるのではなく、家全体の床面積の使い方をじっくり検討すること、ワークスペース内部の造り方に関しては、具体的なデスクや収納の位置やサイズを間取り計画時点で明確にした上で窓やコンセントの位置を決めていくことが大切です。
テレワークの備えてのワークスペースがある自宅を計画される場合、土地の選び方でワークスペースに使える床面積が変わってくる可能性があります。
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