片流れ屋根が与える室内空間への影響
行方市の平屋|空間を縦にも有効活用。スキップフロア・小屋裏収納のある平屋
平屋では、屋根裏空間を活かした間取りにするケースも多いのですが、その際に勾配が深ければ深いほど、室内に開放的な空間が拡がり、室内空間への影響も大きくなっていきます。
風通し
空気には暖まると上昇する性質があります。低い位置の窓から高い位置の窓へ風が抜けてく為、片流れ屋根には傾斜が深くなるほど、その性質が活かされ、風の通り道を拡げられるという特徴があります。
ただ、それだけでは片流れ屋根には小屋裏に水平に流れていく風を採り入れにくいという面がある為、小屋裏の換気状態が悪くなる恐れがあります。小屋裏の換気が悪いと、内部結露が発生する確率が高まり、最悪の場合には構造部が腐朽して耐震性が低下してしまいます。その為、小屋裏換気を効率よく行い、小屋裏の湿度の上昇を抑える対策が必要です。
参考サイト 一般社団法人住まいの屋根換気壁通気研究会 小屋裏換気(屋根換気)
日当たり
平屋には陽射しが入りにくい部屋が生まれてしまうという懸念がありますが、片流れ屋根にすると、陽射しが入りにくい部屋の高い位置に窓を設けられます。高い位置からの陽射しは一般的な腰高窓より陽射しが入る時間が長くなり、陽射しを遮られる確率を少なくできます。
プライバシー
窓には陽射しや風、美しい景観を採りこむ働きがありますが、同時に外部からの視線が入り込んでしまうという面もあります。特に平屋の場合は、周辺の環境によっては外部からの視線が気になる家になってしまう恐れがあります。
ただ、片流れ屋根の場合、傾斜が深くなるほど高い位置にハイサイドライトを設けられます。傾斜角度が浅い片流れ屋根には、トップライトを設けるという方法もあります。どちらの窓も、視線を気にすることなく陽射しを採りこめます。
窓の役割を果たし、暮らしにくさを生じさせない窓の決め方について考えていきましょう。
コラム 注文住宅の窓で失敗しない為の種類・配置・大きさの決め方
ロフト
平屋の問題点の一つとして、2階建てに比べると床面積が少ないということが挙げられますが、片流れ屋根の小屋裏にはロフトが設けやすいという良さがあります。ロフトを設けることによって、ある程度の床面積を補え、傾斜が深くなるほどロフトの空間を縦に拡げられます。
勾配天井
片流れ屋根は天井を設けずに勾配天井を楽しむ内装にすることができます。無垢材の梁を見せるおしゃれな勾配天井は、近年注目度が高まっている人気の高い天井です。
平屋には家の中心部には陽射しが届かないなどの問題点もあります。その問題を勾配天井が解決します。
コラム 勾配天井が平屋に与えるメリットと後悔ポイント
片流れ屋根の勾配によって変わる平屋の耐久性
片流れ屋根には勾配によって変わる良い面とリスクが高まる面があります。個性的な外観にしたい、ロフトの天井を高くしたい、より上方に向かって開放的な空間を拡げたいということだけを考えて、屋根を高くしてしまうと、風や地震に弱くなり、風や地震からの負担を減らすために陸屋根に近い傾斜にすると、水はけが悪くなってしまいます。
水はけ
水はけの良い屋根は雨漏りのリスクが少なく、水はけの悪い屋根は雨漏りのリスクが少ない屋根です。屋根の中で最も水はけが悪い屋根は屋上を設けられる陸屋根というフラットな屋根です。片流れ屋根には、陸屋根に近い浅い傾斜の屋根から、深い傾斜の屋根まであり、傾斜が深いほど水はけがよくなり、傾斜が浅いほど水はけが悪くなっていきます。
また、片流れ屋根には2つの雨漏りのリスクがあります。ひとつは軒先からの雨水が侵入すること、もう一つは一つしかない雨樋が大雨に対応しきれない時があることです。軒先からの雨水の侵入を防ぐ為には、片流れ屋根の平屋の施工実績が多く、確実な施工ができる建築会社を選ぶことしかありません。家を建てる家族にできる範囲内のことではないからです。
雨樋が一つだけであることは、外観にはすっきりした印象を生み出しますが、大雨が降ったり、雨樋に枯れ葉などが詰まっていたりすると、雨樋が雨水を処理できなくなってしまうことがあります。雨樋に枯れ葉などがたまらないように注意する、定期的な点検をするなどの対策が必要です。
揺れへの耐性
勾配がきつい高い屋根にしてしまうと、風や地震による横からの揺れから受ける負担が大きくなってしまう恐れがあります。片流れ屋根の高さや傾斜角度を決める際には、揺れに対する耐性にも配慮することが大切です。
片流れ屋根と省エネ・創エネとの関係
片流れ屋根には、高い位置の窓から採り入れる陽射しで冬は室温を上昇させられる、低い窓から高い窓へ吹き抜けていく風によって室内の熱を排出できるなど、自然のエネルギーを利用して省エネ効果を高めやすいという特徴があります。
片流れ屋根の傾斜を活かした梁を見せる勾配天井に省エネ効果を生む断熱性能
天井がある造りの家では屋根と天井の間である小屋裏空間が、熱の伝わりを抑える働きをします。従って、片流れ屋根の傾斜が深くなるほど、熱の伝わりを抑える効果が大きくなっていきます。一方、片流れ屋根の生み出す屋根の傾斜を活かした梁を見せる天井では、小屋裏空間での断熱ができません。
平屋で小屋裏空間を活かした梁を見せる天井にする場合、平屋には2階部分がないため、屋根への日射熱が直接居室の室温を上昇させてしまいます。その結果、夏は室温が上昇しやすい家になってしまい、冷房の効率が低下する恐れがあり、冬は天井で区切られていない縦に長い空間に対して暖房が十分に機能しない状況になりかねません。そのような状況を防ぐ為には、屋根の断熱性能を高めることが大切です。
参考サイト 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー住宅とは
太陽光パネル
これからの住宅はエネルギーの消費量を減らすだけではなく、家庭で消費するエネルギーを創り出すという性能も求められます。家庭で消費するエネルギーを創り出す方法の一つに太陽光を利用する方法があります。太陽光を利用する方法には、屋根に太陽光パネルを設置するという方法があります。
片流れ屋根には太陽光パネルが搭載しやすく、採光量も増やしやすいという良さがあります。太陽光パネルは屋根の向いている方角と屋根の傾斜角度、パネルの搭載数によって採光量が変わります。そして、採光量が多いほど得られるエネルギーが増えます。
片流れ屋根は一面だけの屋根なので、太陽光パネルをたくさん搭載できることに加えて、屋根の角度を調整しやすいので、屋根を最適な方角に向けることができれば、効率よく採光できエネルギーの取得量が増やせます。
参考サイト 一般社団法人 太陽光発電協会 太陽光発電の基礎知識
光熱費を抑えて快適な室温を維持できる家にしたいという希望を叶える方法の一つにZEHがあります。
コラム ZEHで新築するメリットと申請できる補助金
予算内で納得のいく家を建てたいとお考えでしたらエイ・ワンにご相談ください。
A-1グループ(A-1home)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
A-1グループ(A-1home)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。
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