キッチンの広さの割り出し方
同じ床面積の住宅でも、間取りによってキッチンに最適な広さが変わり、広さが変わると使いやすいレイアウトも変わります。多くの家族に好まれているリビング中心の間取りでは、キッチンとダイニング、リビングの空間が繋がっています。家族が調理や配膳のお手伝いをしやすく、キッチンでの作業中でも家族とのコミュニケーションが途切れない間取りです。
一方、料理に集中したい、来客が多いので生活感の出るキッチンは独立させたいという間取りでは、並べて配置するよりもより多くの床面積が必要です。どちらの場合であっても、まず1階に配置する予定の浴室や洗面所、収納スペースなどに必要な面積と、リビングダイニングキッチンに充てられる面積をバランスよく割り振りしていきます。その上で、十分にリビングの面積を確保できる範囲内でキッチンの広さを決めていかなくてはなりません。
リビングとダイニングキッチンの広さのバランス
水戸市の二階建て|ヒバ無垢材の香り満ちるZEH仕様の二階建て
リビング中心の間取りは、家にいる時間は家族の誰もが長時間リビングで過ごすというライフスタイルの家族に好まれます。家族全員がそれぞれ好きなことをしてリビングで過ごすためには、広いリビングが必要です。その広さを確保した上で、キッチンに充てられる面積を割り出していきます。
4人家族が住まう家の場合、18畳のLDKに、Ⅰ型キッチンを対面式に配置すると、ダイニングテーブルとソファをゆったり置けますが、アイランドキッチンにするとリビング部分が窮屈になってしまいます。
16畳のLDKではⅠ型キッチンであっても対面式に配置すると、ダイニングテーブルとソファは小ぶりなサイズにする、対面式にしたい場合は、ダイニングセットを置かず、キッチンに造作カウンターを設け、ダイニングテーブルとして使い、リビング部分をゆったりさせるというように、リビングやダイニングとの床面積の割り振りを考えて、キッチンの広さやキッチン内の配置を決めていきます。
注文住宅の平均的な住宅面積は124.4㎡、その中に、家族それぞれの居室や浴室、洗面所など生活に必要なスペースを確保した上で、リビングダイニングキッチンの広さを決めて行かなくてはなりません。
参考資料 フラット35利用者調査 2020年度
家族の暮らし方
子育て中で、夕食は家族揃って頂くという暮らし方には、ダイニングの居心地の良さは重要です。キッチンとリビングに圧迫され、立ったり座ったりする時に椅子が動かしにくい、というような状況のダイニングでは居心地の良さが損なわれてしまいます。
一方、子どもたちはすでに成長していて、塾や部活で忙しい毎日を過ごしている、共働きをしていて夫婦どちらも帰りが遅い、というような状況で、家族そろって食事をすることはほとんどないという場合には、ダイニングをゆったりさせるより、リビングをゆったりさせた方が寛ぎの時間が充実するかもしれません。
キッチンとダイニングとリビングの面積の割り振りを考える際には、どの部分をどのように使うのかということを具体的に思い描いて決めていくことが大切です。
キッチンの広さ別おすすめのキッチンレイアウト
キッチンに充てる面積が割り出せたら、キッチンレイアウトと配置の方法を考えていきましょう。キッチンレイアウトには、Ⅰ型、Ⅱ型、L字型、ペニンシュラ型、アイランド型があり、Ⅰ型とL字型には対面タイプと背面壁付タイプ、側面壁付タイプがあります。アイランド型は独立タイプ、ペニンシュラ型は側面壁付タイプです。レイアウトや壁との位置関係によって必要な床面積が変わります。
レイアウト別キッチンのサイズと特徴
I型 奥行:60~65センチ 間口:180~300センチ
シンク、コンロ、作業台が横一列に並んでいるレイアウトです。壁付きタイプにすると、最も床面積を抑えられます。作業台の幅は10~15センチ刻み(メーカーによって異なります)で決められますが、280センチ以上にすると、横の移動が長くなり作業効率が低下します。
対面タイプにする場合には、片側の側面を壁につけるので横の通路が片側だけですむことと、キッチン自体の奥行きがアイランドキッチンよりも少ないので、キッチンを6畳以下で対面にしたい場合には、おすすめのレイアウトです。
Ⅱ型 奥行き:65センチ シンク側間口:150~225センチ コンロ側間口:120~225センチ
シンクとコンロが並行して並んでいるレイアウトです。対面キッチンの中では最も床面積を節約でき、3畳のキッチンにできます。間口が狭い形状のキッチンにはおすすめです。
L字型 奥行:65センチ シンク側間口: 195~255センチ コンロ側間口: 160~180センチ
シンクとコンロがL字に配置されているレイアウトです。移動の幅が少ないので作業効率は良いのですが、コーナーの部分がデッドスペースになりやすいので使い方に工夫が求められます。対面タイプにする場合には、Ⅰ型よりも床面積を節約でき、Ⅱ型と同じように3畳程度のキッチンにできます。
ペニンシュラ型 間口:180~270 奥行:80~100センチ
側面が壁に接しているレイアウトです。横一列のレイアウトとL字型のレイアウトがあります。アイランド型とほぼ同じサイズ感ですが、片側が壁に接しているので側面の通路の分の床面積を倹約できます。
アイランド型 間口:240~270 奥行:80~100センチ
独立しているレイアウトです。その為、左右と前後に通路が必要なので、通路も含めるとキッチンだけで6畳程度の面積が必要です。
キッチンの通路
キッチンには、キッチン自体の面積の他に通路が必要です。背面が壁に接している壁付タイプの場合には、ダイニングとの間に作業をするスペースとして90センチ程度の通路が必要です。
対面型の場合には、キッチンと壁、又は背面収納との間に、作業がしやすいだけの通路として90センチから120センチの幅の通路、キッチンに入る為の通路として80センチ程度が必要です。アイランドキッチンの場合は、キッチンに入る為の通路が両側に必要です。
作業用の通路は、キッチンには一人しか立たないという場合には90センチで足りますが、家族がお手伝いをするというような場合には、120センチ程度必要です。子育て中で、まだ子どもが幼児であっても、やがて成長して、お手伝いをするようになるので、通路の幅は余裕をもって決めておきましょう。
参考サイト キッチンのレイアウトで失敗しない方法|作業動線を考慮した配置を
キッチンの広さはパントリーの有無や置く物の量も考えて決める
キッチンの広さを決める際には、キッチンに置く物をどのように収納するかということも並行して考えていかなくてはなりません。勝手口とキッチンの間に大型のパントリーを設けて、冷蔵庫などの家電から野菜などの食料品まですべて収納するという場合には、キッチン内の収納にそれほどスペースをとられません。
一方、パントリーを設けずキッチン内の壁面収納だけにする場合には、冷蔵庫などの家電も含めて、キッチンで使う物を置いたり、収納したりするスペースもキッチンの床面積に算入しなくてはなりません。
キッチンのレイアウトやサイズ、通路の幅の他に、冷蔵庫や電子レンジなどの調理家電などキッチンに置く物のサイズや、量もリストアップしていきましょう。理想のキッチンにする為には、家族の暮らし方に合った使い方ができるように計画を進めていくことが大切です。
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