屋上のある家の使い方とデメリット・後悔しない為の注意点は?

屋上のある家の使い方とデメリット・後悔しない為の注意点は?

 

新築住宅の計画を立てる際、屋上のある家についても検討することがあると思います。屋上には様々な使い方があり、暮らしに楽しさを届けてくれます。ただ、木造戸建て住宅で屋上のある家にする為には、暮らし始めてから後悔しないようあらかじめ確認しておきたいこともあります。屋上の楽しさ、便利さと注意点について考えていきましょう。

屋上のある家の使い方

行方市の平屋|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る平屋

都心部の狭小地では、駐車スペースを確保すると、庭に充てる余裕がなくなってしまうという敷地が少なくありません。駐車スペースをあきらめて庭にしても、隣家や通りからの視線が気になり寛げないという状況になることもあります。

屋上のある家では、屋上の設け方を工夫すると、周辺からの視線を気にすることなく屋上が使えます。屋上はアウトドアスペースなので、住宅の一部ではありますが、庭のように使えます。

洗濯物を干す

狭小地では、床面積に食い込まないように、バルコニーの幅を2メートル以下にすることが少なくありません。大人数の家族や、子育て中の家族は洗濯物の量が多く、さらに布団も干したい…となると手狭に感じることもあるのではないでしょうか?

屋上なら、面積が広いので洗濯物の量が多くても、布団を同時に干せるので便利です。ただ、洗濯物を取り込む時間が遅くなってしまうと、防犯上好ましくありません。その為、視線対策はしておく必要があります。

また、バルコニーの場合は、2メートル以下にしても目隠し対策がされていると床面積に算入されてしまう自治体もありますが、屋上にはそのような制限がありません。

家庭菜園を作る

屋上で野菜や草花を育てられます。庭に家庭菜園を設けると、猫のトイレにされてしまったりする恐れがありますが、屋上ではそのような心配はありません。子どもと一緒に野菜や草花のお世話をすることは、情操教育としても役立ちます。

犬を遊ばせる

室内で飼っている犬であっても、犬は外で遊ぶことが大好きです。確実な脱走対策をした上で、犬が走り回っても犬の足腰に負担をかけない床、水飲み場、日陰スペースなどを備えると、犬を遊ばせるスペースとして活用できます。

ただ、犬は階段が苦手なので、屋上への昇り降りは抱いて移動するなどの工夫が必要です。加えて、猫には屋上の遊び場は不向きです。綿密な脱走対策をしなくてはならず、それは犬の脱走対策の比ではありません。相当な費用がかかってしまいます。

注文住宅は自由度の高い家づくりです。唯一の制限は予算だけです。その為、知恵袋への質問や家づくりブログを見ると、間取りに失敗し後悔している人は少なくないようです。間取りで後悔する家にしない為に考えておくべきことにはどのようなことがあるのでしょうか?

コラム 間取りで後悔する家にしない為に考えておくべきこと

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屋上の楽しみ方

鹿嶋市の平屋|家族とペットと暮らす勾配天井の開放感あふれる平屋

屋上には庭の代用としての使い方の他に、アウトドアリビングとしての楽しみ方があります。

グランピングの楽しみ

屋上にテントを張って、キャンプ場に行ったように過ごす楽しみ方があります。家族だけならマスクをする必要もなく、咳やくしゃみをする人に神経質になることもありません。不安な気持ちを持たずにのびのびと過ごせます。

そして、屋上の食事はバーベキューだけではありません。周辺に住宅が密集している地域なら、キッチンで調理したお料理を運べば、近隣にニオイや煙で迷惑をかける心配もありません。

子ども達は、テントを張っただけでもワクワクします。家族で屋上に寝転んで星空を眺めたり、花火をしたり、ビニールプールで遊ばせたり、親御さんの盛り上げ方でたくさんの思い出を作れます。

子ども達が寝てしまった後は、ご夫婦でゆったりとワインなどを楽しまれてはいかがでしょうか?

家族のコミュニケーションを育む

テントを張ったり、たくさんの食事を運んだりするのは大変なので日常的にはなかなかできません。ただ、屋上にアウトドア用のソファやテーブルが置いてあれば、景色を眺めながら団欒したり、それぞれが本を読んだり音楽を聴いたりして寛ぎの時間を持てます。

家族の一員としてペットを迎え入れ、数十年の間、家族もペットも幸せに暮らせる家について考えてみませんか?

コラム ペットと暮らす家を建てるなら平屋?猫と暮らす?犬と暮らす?

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屋上にデメリットを生まない為のポイント

行方市の二階建て|ナチュラルモダンな白壁の家

屋上のある家には見た目以外にも一般的な屋根の家とは異なる点がいくつかあります。それを知った上で屋上のある家を計画して行かないとデメリットが生まれ、暮らし始めてから後悔することになってしまいます。

防水の為の建築費が嵩む

屋上のある家にする為には、新築時に特殊な施工が必要です。通常の屋根には傾斜がある為、雨水は傾斜に沿って流れていき雨漏りを防いでいます。ただ、実際のところ傾斜のある屋根であっても、完璧な施工がされていないと雨漏りしてしまうことがあります。雨漏りは構造部の腐朽に繋がり、耐震性・耐久性を低下させるので屋根からの雨水漏れには完璧さが必要です。

屋上のある家では雨水を流す為、目には見えないほどの傾斜はあります。ただそれだけでは切り妻屋根や片流れ屋根のように雨水を流す能力が十分とは言えません。さらに雨漏りの危険性が大きくなるため、特殊な防水施工をしなくてはなりません。その為に建築費が数十万円から数百万円上がります。

防水工事にはFRP防水と金属防水の2種類があります。FRP防水は金属防水より費用を抑えられますが、ひび割れが発生し、そこから水漏れするリスクがある為、定期的な塗装とメンテナンスが必要です。

金属防水は、屋根にも使われるガルバリウム鋼板などの金属を被せる方法で費用は嵩みます。ただ、ほぼメンテナンスの必要がありません。さらに、FRPのように揺れによってひび割れが生じるリスクがなく、揺れやたわみに対して耐えやすいという金属の性質が耐震性を高めるという特徴があります。

参考サイト FRP防水とは
参考サイト 金属防水

昇り降りのしやすさを工夫する必要がある

洗濯物や布団、屋上で食事をする際にはキッチンから料理や食器類を持って、屋上まで昇り降りしなくてはなりません。階段の位置によっては重労働になってしまう恐れがあります。水回りを2階にする、屋上に洗濯機を置くスペースを設けるなど、屋上への動線に配慮して間取りを決める、布団が運びやすいよう階段の幅を広くするなどの工夫が必要です。

日射遮蔽対策が必要

1階のテラスやウッドデッキでさえ、夏の午後は日射遮蔽対策が必要ですが、屋上ではさらにその必要性が高まります。子どもをビニールプールで遊ばせたくても、熱中症が心配で遊ばせられないというようなことになってしまいます。

また、春先や秋口など、それほど日射が強くない時期でも日除けのあるスペースがあると過ごしやすいです。

落下防止対策

屋上には落下防止の為の手すりが必要です。法的には1m10cmと定められていますが、子育て中のご家庭や、犬を遊ばせるスペースを設ける予定がある場合には、それ以上に高くする方が安全です。屋上内の家具の配置、犬を遊ばせる場合には犬の体格やジャンプ力、性格を考えた上で高さを決めることが大切です。

また、屋上に鉢植えなどを置く場合、強風で落下してしまい、通行人に当たったりすると大変な事故になってしまいます。ランプや鉢植えなど、強風で飛ぶ危険のある物は置かない、置き位置を工夫するなど物に対する落下防止対策も必要です。

参考資料 法令・規格・基準等、事故防止の取組等
参考資料 高さ制限における屋上等のパイプ手すりについて
参考サイト 教えて! 住まいの先生 質問:1mでよいのか気になりました。

視線対策

屋上を結局使わなくなってしまった理由の一つに、視線が気になって思ったより寛げなかったということがあります。周辺の環境によっては、落下防止の柵だけでは視線が気になる環境になってしまうからです。そのような場合には、周辺の環境に合わせて落下防止対策とは別に、視線対策をする必要があります。

ただ高い塀で屋上を囲んでしまうと、せっかくの開放感が損なわれてしまうので、柵や塀の質感なども考え併せて計画しましょう。また、日除けシェードや東屋などは、日射対策にもなりますが、視線対策にも役立ちます。

屋上のある家は、なんとなく素敵そうだな…という気持ちから始まったとしても、役立つ屋上にする為には綿密な計画が必要です。屋上のある家の良さを十分に活かせるような屋上計画を立てましょう。

屋上でバーベキューをしたい、落下防止の柵だけにして開放感を満喫したいというような場合には、土地探しの段階から屋上のある家を念頭に置く必要があります。狭小地では庭がとれないという状況の解決に役立ちますが、バーベキューをしたり、視線対策なしで寛いだりすることは難しいです。一方、郊外で隣家との距離が離れている、周りに高い建物がないという環境であれば、制限なく屋上を楽しめます。

屋上のある家は周辺環境によって必要な対策が変わってきます。デメリットのない屋上のある家にする為には、周辺の環境に合わせた計画が大切です。エイ・ワンはご希望に合わせて土地探しの段階から屋上のある家の実現へのお手伝いをさせていただきます。

注文住宅の家づくりでは、建築計画と同時に、土地探しもしなくてはなりません。利便性、地域性、土地そのものが持つ条件が理想に叶っていて、なおかつ予算内の価格で購入できる土地を選ぶことが、新しい家での暮らしやすさに繋がります。

コラム 土地選びで確認すべきポイント

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予算内で納得のいく家を建てたいとお考えでしたらエイ・ワンにご相談ください。

ウッドデッキ|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る行方市の平屋

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A-1グループ(A-1home)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

A-1グループ(A-1home)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。

A-1グループ(A-1home)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。


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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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