家事動線が良い間取りアイデア11選|動線を考えるときのポイントも紹介

家事動線が良い間取りアイデア11選|動線を考えるときのポイントも紹介

 

マイホームを建てるなら、家事が楽になる間取りにしたいと考える方も多いでしょう。家事を楽にするためには、動線を意識した間取りを採用することが大切です。家事動線を工夫すると、家事の負担軽減や時短につながります。今回は、家事を楽にするための動線や間取りのアイデアを紹介します。自分が苦手な家事や楽にしたい家事を考えながら、採用したい動線をチェックしてみてくださいね。

 

注文住宅を建てるなら家事動線にこだわるべき理由

注文住宅を建てるなら、家事動線をこだわるべきという話はよく耳にすると思います。家事動線とは、家事をする際に自然と通る経路の事です。例えば、ゴミ捨てに行くときに「キッチン・ダイニング・リビング・玄関」を通ると、この4箇所をつないだ経路が家事動線になります。さまざまな空間を通らないと外へ行けないため、家事動線が長くなってしまう間取りです。対して、キッチンから直接玄関に行ける間取りなら、ダイニング・リビングを通る必要が無いため動線が短くなります。このように、家事を楽にするために間取りを考えられた家が「家事動線の良い家」です。家事動線にこだわった間取りを考えると、たくさんのメリットがあります。

・無駄な移動が減るため家事が楽になる
・家事の時短になって他のことができる
・子育てしながらも家事がしやすい
・部屋をきれいに保ちやすい
・家事への苦手意識がなくなる

家庭によって負担に感じている家事の内容は異なりますよね。自分達に合った間取りを作ることができる注文住宅なら、大変だと思っている家事を優先的に楽にさせる動線を作ることが可能です。一般的な間取りや動線ではなく、自分達の暮らしに適した家事動線を取り入れましょう。

 

家事が楽になる動線・間取りのアイデア11選

家事楽にするための動線や間取りのアイデアを紹介します。

 

①【家事全般】水回りをまとめる

キッチンと脱衣洗面所が一直線の間取り

千葉市の平屋|広々リビングの木の家

 

キッチンや洗面脱衣所をまとめると家事を効率良く行うことができます。例えば、洗濯をしている間に料理を進めたり、食材を煮込んでいる間にサッと洗面台の掃除を行えたりするでしょう。上の画像の事例は、キッチンと洗面脱衣所を扉1枚で仕切り、動線を最小限にした間取りです。家事をスムーズに行えるだけでなく、キッチンにいても朝の準備や入浴している子供の様子がわかるため、子育て世代にもおすすめな間取りです。

 

②【家事全般】家事室を取り入れる

家事室兼パントリー

行方市の平屋|深い軒の寄棟屋根がシャープ&モダンなオーク無垢フローリングの平屋

 

家事室を間取りに取り入れると、生活をしている中で便利と感じる瞬間が多いです。上の画像のように、パントリーと家事室を一体化させることで、食材の一時置きやレシピ本を読みながら献立を考える場として使えます。ランドリールームと一体化させれば、洗濯物を畳んだりアイロンをかけたりできて便利です。家事をする時間が長い場所に家事室を採用することで、家事の負担を減らすことができるでしょう。カウンターを付けるだけで完成するため、コンパクトな家にも取り入れやすい間取りです。

 

③【家事全般】回遊動線を作る

水回りがまとまった間取り

行方市の平屋|クロスが特徴的なリゾートテイスト住宅

 

家の中を行き止まりなく「ぐるぐる」と回れる回遊動線の採用もおすすめです。上の画像は「玄関・ホール・洗面脱衣所・キッチン」が回遊動線になっています。間取りを見てみましょう。

間取り

玄関から直接キッチンに入れば、買い出した食材をすぐにしまえて楽です。また、玄関ホールから脱衣所へ行けるため、帰宅後の手洗いがスムーズに行えます。子供の服が汚れていたらすぐに着替えられて部屋が汚れない点もメリットです。また、キッチンと脱衣所も一直線につながるため、家事の効率が上がります。水回りをまとめつつ、回遊動線を採用した暮らしやすい間取りです。

 

④【洗濯】ランドリールーム・ファミリークローゼットを採用する

ランドリールーム

行方市の平屋|こだわりの広々リビングで暮らす平屋

 

ランドリールームは近年大変人気のある間取りです。こちらの事例では、乾燥機もランドリールームに採用したため、基本的に洗濯物を干す必要はありません。ただし、中には乾燥機が使えない衣類もあるため、そのときに室内物干しが使えるようにしています。室内干しの使用頻度が低い場合は、上の画像のように空間がすっきりとする天井埋込型の物干しがおすすめです。カウンターを付けて、乾いた洗濯物を畳んだりアイロンがけできたりすると使い勝手が良いです。

 

ランドリールームと合わせて人気な間取りがファミリークローゼットです。

ファミリークローゼット

行方市の平屋|カッコイイと暮らしやすい、どちらも叶えた5種の木の平屋

 

ファミリークローゼットとは家族全員の洋服をしまうことができる、大容量のクローゼットです。各部屋のクローゼットに洋服を運ばなくていいため、家事の時短につながります。また、子供の服を選ぶついでに自分もサッと着替えができ、朝の準備のストレス軽減になります。自分が使いやすいようにパイプの位置や高さ、棚の数などを決められるのは注文住宅の大きなメリットです。

 

⑤【洗濯】ランドリールームから外へ直接行けるようにする

ランドリールームから外へ行ける間取り

行方市の平屋|カッコイイと暮らしやすい、どちらも叶えた5種の木の平屋

 

洗濯物を外に干したい場合は、ランドリールームから直接外へ行ける家事動線がおすすめです。脱衣所と物干し場が遠いと、濡れて重くなった洗濯物を持って、長い距離を移動しなければなりません。また、1日に複数回の洗濯を回す場合、何度も洗濯機と干し場を行き来するだけでも疲れてしまいますよね。ランドリールームから直接外へ行けるようにすれば、重い洗濯物を運ぶ必要はありません。洗濯物を取り込むときも、すぐに室内物干しのバーにかけられるため楽です。注意点は、洗面脱衣所とランドリールームを兼用する場合、外からの目線に気を付けることです。大きな窓をつけるときは曇りがかった型ガラスを付けるのはもちろん、遮光性の高いカーテンやシャッターを採用しましょう。

 

⑥【洗濯】脱衣所・クローゼットを近づける

脱衣所横のクローゼット

石岡市の二階建て|性能とデザインを追い求めたZEH仕様のクールな二階建て

 

脱衣所とクローゼットをつなげることで、家事や暮らしの効率を上げることができます。2つの空間が隣り合うことで、乾燥機で乾かした洗濯物をすぐに収納することができます。また、入浴後に洋服を取りに行きやすいため、脱衣所の収納を最小限に減らすことも可能です。ただし、脱衣所とクローゼットが近いと、クローゼット内に湿気が溜まりやすくなるというデメリットがあります。2つの空間は扉で仕切ったり、除湿器を活用したりして対策を行ってください。ランドリールームに洗濯物を干す場合は、ランドリールームとクローゼットを近づけてもいいでしょう。

 

⑦【料理】玄関・キッチン・パントリーを近づける

玄関とキッチンが近い家

石岡市の平屋| 細部にこだわりを詰め込んだ無垢材の平屋

 

玄関・キッチン・パントリーを近づけた間取りも人気です。帰宅してすぐ荷物をしまうことができるため、買い出しの食材運びが格段に楽になります。キッチンとパントリーが近ければ、料理中の行き来も最短になるためノンストレスです。キッチンと玄関が近ければ、ゴミ出しなどの家事も楽になるでしょう。

 

⑧【料理】キッチンとダイニングを横並びにする

横並びのダイニングキッチン

行方市の平屋|無垢材とスタイリッシュなコーディネイトが光る平屋

 

家事動線の定番と言えば、キッチンとダイニングを横並びにした間取りです。横並びにすることで料理の配膳・下膳の負担が減り、料理中に食材を一時置きする場としても活用できます。また、必然的に冷蔵庫とダイニングの距離も近くなるため、食事中に調味料や飲み物を取りに行くのも楽です。複数人で料理をするときも、ダイニングテーブルを調理台代わりに使うことができるなど、さまざまなメリットがあるでしょう。上の画像のようにキッチン前に大きな窓を付けて、開放的な景色を楽しみながら料理ができる点も横並びダイニング・キッチンの魅力です。

 

⑨【料理】アイランドキッチンを採用する

キッチンの勝手口

鉾田市の平屋|回遊動線をとりいれた暮らしやすい平屋

 

アイランドキッチンとは、周りに壁がない開放感のあるキッチンのことです。アイランドキッチンを採用することで、簡単に回遊動線を取り入れることができます。上の画像のアイランドキッチンの場合、向かって右側はパントリー収納や水回りへつながる動線です。そして、もう一方は勝手口に行くことができます。

 

ちなみに、勝手口は外の物干しスペースにつながっています。

外の洗濯物干し場

料理中に洗濯物を取り込みたいときなども、最短の動線で移動できて便利です。リビングダイニングからも一直線で物干し場に行けるため、無駄な移動を軽減できます。アイランドキッチンを活かして、家事動線が良くなる間取りを作りましょう。

 

⑩【収納】通り抜けできるシューズクロークを取り入れる

ウォークスルーシューズクローゼット

行方市の平屋|解放感のあるリビングとアイランドキッチン

 

最近、シューズインクロークを取り入れる家庭がほとんどですよね。家事動線にこだわるなら、上の画像のような通り抜けできるウォークスルータイプがおすすめです。靴を脱いでそのまま室内に入れるため便利ですし、来客用の玄関をきれいな状態に保つことができます。間取りをチェックしてみましょう。

間取り

こちらの家では玄関のすぐ右側にシューズクロークがあり、さらに通り抜けるとリビングにつながります。シューズクロークの両サイドには扉があるため、来客時などは目隠しをすることも可能です。靴やアウトドア用品が多い家庭や帰宅後の動線をこだわりたいなら、ぜひウォークスルータイプを取り入れてみてくださいね。

 

⑪【収納】廊下に日用品収納を作る

日用品収納

行方市の平屋|深い軒の寄棟屋根がシャープ&モダンなオーク無垢フローリングの平屋

 

廊下などの動線上に大容量の収納を作ることもおすすめです。洗面所やトイレに行く途中の動線に収納があれば、ストックの補充がしやすくなります。

リビングや玄関から目線が届かない場所であれば、オープンタイプの収納でも良いでしょう。

廊下の収納

行方市の平屋|カッコイイと暮らしやすい、どちらも叶えた5種の木の平屋

 

ものが出し入れしやすくなるため、日常的に使うものや頻繁に着る洋服なども収納できます。子供のランドセルや学校用品を入れておくと朝の準備が楽ですし、リビングがすっきりとするためおすすめです。しまいたいものや動線に合わせて、ベストな大きさ・位置の壁面収納を採用しましょう。

 

家事動線が良い間取りを作るポイント

アイランドキッチン

美浦村の平屋|広々土間玄関を備えたログハウス風の平屋

 

家事動線が良い間取りを作るポイントを紹介します。

 

ポイント① どの家事を楽にしたいかを考える

まず、間取りを考え始める前にどの家事を楽にしたいかを考えましょう。もちろん、すべての空間を近づけて完璧な家事動線の間取りを作ることが理想的です。しかし、現実には敷地形状や玄関位置によって採用できる間取りは限られます。家事の中でも洗濯を楽にしたいと考えるのであれば「脱衣所・ランドリールーム・クローゼット」を近づけるようにしましょう。掃除を楽にしたいなら、動線上や各空間に掃除用具を置ける収納を作り、回遊動線を採用することをおすすめします。自分にとって苦手な家事や負担に感じていること明確にして、楽にしたい家事の優先順位を考えてみてくださいね。

 

ポイント② 空間を直接つなげるか廊下を挟むのかを考える

動線を考えるときに大切なのが、空間を直接つなげるか廊下を挟むか考えることです。直接つなげるとは、空間同士を隣り合わせて配置する間取りのことを指します。扉を付けて仕切るケースと、扉もなくオープンにつなげるケースがあります。キッチンとパントリーなどは、扉を付けずに仕切りなくつなげた方が開け閉めの手間が省けて便利です。使う頻度や掃除の大変さなどを考慮しながら扉の有無を考えてみてください。動線を極力短くしたいなら、空間同士を直接つなげる方法がおすすめです。移動距離も短くなりますし、無駄な空間を削減することができます。

対して、空間の間に廊下を作ってつなげる方法もあります。臭い・音・湿気・目線などが気になる場合は、あえて廊下を作って空間をつなげた方がいいでしょう。例えば、玄関とパントリーが隣接している場合、玄関からパントリー内が丸見えになってしまいます。また、リビングとシューズインクローゼットを直接つなげた場合、靴の臭いがリビングまで届くかもしれません。廊下を間に作ることで、これらの問題を軽減することができます。廊下をつけるべきか直接つなげるべきかを考えて、最適な家事動線を採用しましょう。

 

ポイント③ 「ながら家事」をできる間取りが便利

「ながら家事」をできる間取りを考えると、家事の時短につながったり負担を減らしたりできます。例えば、リビングが良く見えるような位置で料理や洗濯ができる間取りにすれば、子供の様子を見ながら家事をすることができます。毎回リビングに様子を確認しに行く負担が減るため、家事をスムーズに進めることができるでしょう。また、玄関とキッチンの間に日用品収納を作れば、買い出しした食材を運ぶついでに、日用品収納にティッシュなどのストックをしまうことができます。さまざまな場所に買い溜めたものをしまいに行かなくていいので、家事の時短につながります。このように他のことをしながら、ついでに家事ができるような間取りを考えてみてくださいね。

 

家事動線の良い間取りでノンストレスな暮らしを送ろう

家事動線を考えて間取りづくりをすることで、時短や負担軽減につながって暮らしの質が上がります。家事を行う時間が減れば、家族との時間や趣味に費やす時間を長く確保することが可能です。自分の生活に合った間取りが採用できる注文住宅の強みを活かし、生活しやすい家事動線を考えてみてくださいね。

 

「A-1home」ではお客様のご要望や生活スタイルに合わせて、便利な動線のご提案しています。施工事例でもさまざまな動線を採用した家を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

建築事例

予算内で納得のいく家を建てたいとお考えの方は「A-1home」にご相談ください

ボルダリングができる平屋

古河市の平屋|ボルダリングなどの趣味を楽しむ平屋

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A-1 home

監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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