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平屋で後悔しない為には土地選びが最も重要
注文住宅の家づくりでは土地選びが重要です。密集した住宅街に建てる狭小住宅は、日当たりと風通し、プライバシー、十分な床面積確保のために、2階建てや3階建てにすることがほとんどです。平屋での家づくりは特殊なケースを除いて困難を極めるでしょう。
暮らしやすい平屋を実現させるために必要不可欠なポイントは、平屋を建てられる周辺環境に恵まれた敷地を選ぶということです。
平屋向きの土地選びには建ぺい率や容積率が重要
隣家との最低限の距離は敷地のある都市計画法に基づいて分けられている用途地域によって変わります。建ぺい率や容積率が用途地域別に異なるからです。駅や幹線道路の近くの商業地域など、利便性の良い地域では建ぺい率が高いため、隣家との距離が近い住宅がほとんどです。
このような地域の土地はほとんどの場合、快適に暮らせる平屋を建てることは難しいです。日当たりや風通しを確保できない上に、上からの視線によってプライバシーが守れない家になってしまいます。
一方、郊外の土地や、利便性の良い地域の中にはあるものの第一種低層住居専用地域のように、建ぺい率が低く、2階建て以上の建物が建てられない地域では、隣家との距離は離れています。また、周辺にマンションや商業ビルなどもありません。
平屋を建てる為にはこのような土地が最適です。十分な陽射しと風を採り入れられる平屋が実現できます。ただ、建ぺい率が低いということは、建ぺい率の高い土地に比べて、同じ床面積を持つ家を建てた場合、より広い土地を購入しなくてはなりません。
参考資料 用途地域内の建築物の用途制限一覧表
参考資料 国土交通省関東地方整備局 地域づくり・都市計画
平屋向きの土地を予算の制限内に収める為の優先順位
家づくり予算は、土地の購入費と建築費とのバランスをとる必要があるので、予算に合わせて、土地探しの地域を決めていくことが大切です。利便性が良く建ぺい率の低い土地は、多くの場合高級住宅街です。土地代だけで家づくり予算をすべて使ってしまうことにもなりかねません。
一般的な建ぺい率で、密集していない住宅地に焦点を絞って土地探しを進めるとともに、利便性に対して譲歩できる範囲を明確にすることも大切です。予算内で都心の利便性の良さを最優先する土地探しは、平屋向きの土地探しには向いていないかもしれません。
ただ、同じ地域内であっても、段差のある土地、変形地などは整形地より価格が抑えられているケースもあります。施工を依頼する工務店といっしょに土地探しを進めて行く場合、そのような問題のある土地を活かす間取りを考えてもらえることもあります。
参考サイト 国土交通省 土地総合情報システム
参考サイト 一般社団法人資産評価システム研究センター 全国地価マップ
道路との位置関係
十分な陽射しと風を採り入れられる敷地周辺の環境であっても、道路との位置関係によっては、通りからの視線が気になる家になる可能性があります。家の向き、袖壁やエクステリアなどの工夫が求められます。
■ 家づくり予算は土地の価格と建築費のバランスです。建築費面からも平屋の家づくり予算について考えてみましょう。
平屋の問題点を解決する勾配天井のある間取り
平屋には日当たりと風通し、プライバシー、床面積を確保しにくいといった問題点があります。それらの問題点を解決するための間取りの工夫について考えていきましょう。
日当たりと風通しを良くする勾配天井と高い位置の窓
陽射しと風を採り入れる為の方法には、高い位置に窓を設けることが挙げられます。2階建ての場合、吹き抜けを設けて2階の窓からの陽射しを1階にも届けることができますが、平屋の場合には、勾配天井を利用するという方法が考えられます。
勾配天井が生み出す効果
屋根の勾配によって生まれる小屋裏空間と居室の空間を平天井で区切るという方法が採用されることが多いのですが、小屋裏空間を居室の空間とつなげると勾配天井が生まれます。そして、棟側の壁が高くなるのでその部分に窓を設けられます。
高い位置の窓からの陽射しは、日照時間が長く、家の奥まで届くので、明るい平屋が実現します。屋根が北向きの場合には、天窓も有効です。また、高い位置に窓を設けることによって、窓に高低差が生まれます。この高低差によって風の通り道が拡がり、換気を良くすると共に室内の熱を排出します。
参考サイト DAIKIN 上手な換気の方法~住宅編~
勾配天井の問題点と解決方法
2階建て住宅の吹き抜けとも共通する冷暖房の効率が落ちるという問題があります。冬は暖かい空気が上空に昇って行ってしまい足元が冷える、夏は高い位置の窓からの日射熱で室内の気温が上昇するというような環境は、快適さを損ないます。
このような状況にしないためには、住宅に十分な断熱性を持たせること、窓を設ける方角に配慮することが大切です。吹き抜けや勾配天井は、空間が拡がる為、冷暖房の効率が低下することは否めません。冷暖房の効率が低下すると、消費エネルギーの量が増えてしまうので、暮らし始めてからの家計を考え、冷暖房の効率が低下しない方法を考えなくてはなりません。
そこで必要なことが間取りの工夫です。家全体の空気が循環する間取りになっていれば、空間の拡がりは反対に有利に働きます。部分的に快適な室温を創るのではなく、空気を循環させて家全体の室温を一定に維持するという考え方が、空間の拡がりを快適な環境を創る要素として活かせるからです。加えて、シーリングファンも空気の循環に役立ちます。
また、高い位置の窓や天窓が南、東、西に向いていた場合、夏は室温が上昇します。その場合には、新築時に天窓や高窓用のブラインドなどの日除けを設けておくこと必要があります。
■ 勾配天井には梁を見せて無垢材の美しさを内装に活かすという魅力もあります。
中庭や袖壁などによるプライバシーを確保する為の間取りの工夫
平屋には周辺の住宅や隣家との位置関係によっては、外部からの視線が気になって落ち着かないという家になってしまう恐れがあります。そのような場合の対策にはどのような方法があるのでしょうか?
中庭を設ける
コの字型や、ロの字型にして中庭を設ける間取りは、窓を中庭に向けて設けられるので、プライバシー確保に有効です。その他にも、小さな子供を安全に庭で遊ばせられる、日当たりや風通しも良くなるなどの良さがあります。
一方、中庭にはより広い敷地が必要であることや、中庭によって生活動線が途切れること、庭の手入れがしにくい、湿度の高まりやすいなどの問題点があり、それぞれの対策が必要です。中庭にウッドデッキを設け動線を繋げる、雑草対策を講じておく、庭の水はけを良くするなどを新築時にしておくことが求められます。
袖壁を設ける
視線を遮る袖壁を設けることも視線対策になります。袖壁は、壁に沿って通り過ぎてしまう風を家の中に採りこむ働きをすることもあれば、風を遮ってしまうこともあります。外観デザインや地域の風の性質を考え併せた袖壁にすることが大切です。
エクステリアを工夫する
植栽は夏に家の中に侵入する日射を遮蔽する働きの他に、外部からを遮るという役割も果たします。ただ、外部からの視線が届かないということは、防犯性が低下することにも繋がるので、人感センサー、砂利などの防犯対策も同時に講じる必要があります。
平屋は子育ての時期から高齢になるまで、暮らしやすさが持続する家です。ただ、その平屋の良さを活かす家にする為には、いくつかの条件をクリアする必要があります。
平屋向きの土地を選び、周辺環境に合わせた間取りの工夫をすることで、理想の暮らしができる家が実現します。
■ 床面積が2階建てより少ない平屋では効率の良い収納が求められます。
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