廊下のない間取りを採用した注文住宅|後悔しないためのポイントを紹介
間取りを見ると必ずと言っていいほど表記されている「廊下」という空間。ただの通路のために空間を使うなら、リビングなどを広くしたいという方が多いのではないでしょうか。しかし、何も考えずに廊下をなくすと暮らしにくい間取りになってしまうことも。今回は、廊下のない間取りのメリット・デメリットを紹介し、廊下をなくしても後悔しないためのポイントを紹介します。
Contents
無駄な空間を減らした廊下のない間取りとは?
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廊下とは空間同士をつなぐ通路のことを指します。ただ人が通るだけの廊下は他に用途がありません。そのため、間取りを作る上では優先度の低い空間です。廊下を減らすことができれば、無駄な空間を減らした効率的に暮らせる家を建てることができます。
ただし、すべての廊下が無駄と言うわけではありません。廊下があることでプライバシーが保たれた間取りを作りやすくなります。このあと解説する廊下のない間取りのメリット・デメリットを確認しながら、無駄な廊下だけを無くして間取りづくりを行うことが大切です。
廊下のない間取りを採用する6つのメリット
廊下のない間取りを採用するメリットを紹介します。
①コンパクトな家を建てることができる
廊下をなくすことでコンパクトな家を建てることができます。建物面積が小さくなればコストも抑えられるため、費用面でも大きなメリットです。例えば、1坪あたり50万円の住宅会社の場合、4畳(2坪)の廊下を減らすことで約100万円の費用ダウンにつながります。単純計算なので実際に削減できる価格とは異なりますが、費用を減らせることには違いありません。無駄な廊下はなくして、お得に暮らしやすいマイホームを建てましょう。
②収納を増やしたり他の空間を広げたりできる
廊下をなくすことで、他の空間を広げることができます。例えば、2畳の廊下を減らせば土間収納や趣味部屋などを作ることも可能です。もちろんLDKや玄関などの家族みんなが使う空間を広げても良いでしょう。家族にとって優先度の高い空間を考えながら、削れる廊下はなくしていきましょう。
③各空間が直接つながって動線が良くなる
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廊下のない家は、空間同士が直接つながって動線が短くなるという特徴があります。上の画像のように、LDKにあるドアを開ければ直接洗面脱衣所に行けるような間取りです。リビング内に階段をつければ、廊下を通らずに2階に行く間取りを作ることもできます。動線の良い間取りは効率的に暮らすことができるため、家事の時短につながります。
廊下をなくす以外にも動線を良くする方法はたくさんあります。家事を楽にしたいなら、こちらのコラムも合わせてチェックしてみてくださいね。
④コミュニケーションが取りやすい家になる
廊下がないと空間が直接つながるため、家族とコミュニケーションを取りやすい間取りになります。なぜなら、目線を遮る廊下がないため子供の様子がわかりやすく、声掛けがしやすい状況が生まれるからです。LDKから洗面脱衣所などが見える間取りなら、子供が朝の準備をしている様子なども見守りやすいです。平屋の場合は階段がないので、より各空間が近づいてコミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
⑤居室同士の温度差を減らすことができる
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各空間が直接つながる廊下のない間取りは、温度差の少ない室内環境にすることが可能です。LDKにあるメインのエアコンを稼働させて隣接する部屋のドアを開けておけば、空間全体をLDKの室温に近づけることができます。寝室なら寝る数時間前、洗面脱衣所なら入浴前に扉を開けておけば快適な温度で過ごすことができるでしょう。
ただし、エアコンの向きなどによっては効果が感じにくいことも。サーキュレーターなどを使いながら空気を循環させることをおすすめします。
⑥風通しの良い家になる
空気の流れを遮る廊下をなくすことで、風通しの良い間取りを作ることができます。部屋に窓が1つしかなくても、扉を開ければ隣の空間とつながるため、風の通り道を作ることが可能です。特に、平屋はワンフロアに多くの空間を配置する必要があるため、風通しの悪い間取りになることも少なくありません。廊下をなくして空間通しのつながりを作り、風通りの良い家になるように工夫してみてくださいね。
廊下のない間取りを採用するの4つのデメリット
廊下のない間取りを採用するデメリットを紹介します。
①音や臭いが気になりやすい
廊下がない間取りは空間同士が直接つながるため、音や臭いが気になることがあります。例えば、LDKとランドリールームが扉無しでつながっている場合、ダイニングで焼き肉をしたら洗濯物に臭いが付いてしまうことも。また、リビングの隣に寝室を配置したら、寝るときに家族の声やテレビの音が気になるなどの失敗談もありました。
臭い移りが気になる空間は扉で仕切り、換気扇をつけるなどの工夫を行いましょう。隣り合う部屋の音が気になる場合は、壁内に遮音材や断熱材などを施工したり、簡易防音ドアを採用したりすると効果的です。
②来客時に目線が気になることがある
家族が過ごすだけなら気にならなくても、来客には見られたく空間もありますよね。廊下がないと目線が通りやすくなるため、扉のない収納内や洗面スペースなどが丸見えになることがあります。間取りを立体的にイメージして、目線が気になりそうな場所を考えてみてくださいね。住宅会社に内観パースなどを作ってもらうこともおすすめします。
③間取りに制限が出ることがある
廊下をなくすことで、間取りに制限が出ることがあります。例えば、LDKから直接ウォークインクローゼットへ行きたいのに、廊下をなくしたことで寝室を通らないと行けなくなってしまうなどの事例です。廊下をなくせば寝室を広くすることはできますが、LDKからウォークインクローゼットへの動線は悪くなってしまいますよね。このような場合、無理して廊下を減らすと住み心地の悪い間取りになることがあります。必要な廊下は残しつつ、廊下をできるだけ短くするような間取りを考えてみましょう。
④空間が広くなると冷暖房効率が悪くなる
廊下をなくして空間同士をつないだ結果、1つの空間が広くなる間取りも多いです。すると、空間全体を冷暖房するのに時間がかかってしまい、光熱費も高くなってしまいます。せっかく廊下をなくしたコンパクトな家を建てて初期費用を抑えても、毎月の光熱費が高くなってしまってはもったいないですよね。空間を扉やロールスクリーンなどで仕切るなどして、冷暖房効率にも配慮した間取りを作りましょう。
家の廊下をなくして後悔しないためのポイント
デメリットで紹介したような事例を体感し、家の廊下をなくしたことを後悔している方もいます。廊下が無くても暮らしやすい家を建てるために大切なポイントを紹介します。
隣り合わせにする空間を慎重に考える
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廊下をなくして空間を隣接させる場合には、部屋の配置を慎重に考えましょう。空間ごとの音や臭いなどをイメージして、隣り合う部屋に悪影響が出ないような間取りを考えることが大切です。
例えば、水回りや家事室などの空間は隣り合わせにしても音や臭いなどは気になりません。こちらの事例は、トイレ・洗面所・ランドリースペースを一直線につなげた間取りです。
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どの空間にいても音や臭いを不快に感じることはありませんし、むしろ廊下がないことで家事の効率が上がります。
反対に、LDKから寝室は少し距離を離すことをおすすめします。特に、夜勤などの仕事をしている人がいる場合は、他の家族と生活リズムが逆転するため注意しなけれななりません。玄関で人が出入りする音も意外と気になるため、玄関や庭から離れた位置に寝室を配置しても良いでしょう。
目線が気になるときはロールスクリーンや壁で仕切る
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来客時の目線が気になる空間は、壁を施工したりロールスクリーンを付けたりして対策を行いましょう。玄関などの来客が多い空間は、壁をつけておいた方が急な場面でも目隠しができるため安心です。上の画像は、玄関と洗面スペースの間に壁がある事例です。廊下のない空間ですが、壁があるので玄関に人がいても気にせず洗面台を使うことができます。
反対に、来客が少ない家庭や部屋の奥まで来ないと見えないような箇所は、ロールスクリーンを施工して普段は開けっ放しにしておいた方が使い勝手が良いでしょう。来客時のみロールスクリーンを閉めることで、簡単に目隠しを行うことができます。
壁やロールスクリーンをうまく活用して、廊下を使わずに目隠しを作ってみてくださいね。
プライベートスペースを建物の奥に配置する
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プライベートスペースを建物の奥にまとめて配置することで、廊下が無くても家族の生活音や来客時の目線が気になりにくい間取りを作ることができます。例えば、寝室や脱衣所、趣味部屋などは家族しか入らない空間ですよね。これらの空間を奥に配置し、玄関から近い場所にLDKや洗面スペースなどを作ります。すると、来客は玄関から近い建物の手前側しか入ることはありません。奥まった寝室などの空間とは離れているので、音や目線が気になりにくくなります。
平屋を建てる場合は、すべてのプライベートスペースを1階に配置する必要があります。そのため、プライベートスペースをまとめた間取りにすることで、プライバシーが保たれやすいです。家族のみが使う空間と来客も使う空間を明確にし、空間の配置を考えてみてくださいね。
断熱性・気密性を意識した家づくりをする
廊下のない間取りは、広々とした空間を冷暖房するケースが多いです。冷暖房効率を高めるために、断熱性や気密性を意識した家づくりを行いましょう。各空間がつながった広いスペースでも、断熱・気密が確保できている家なら少ないエネルギーで冷暖房することが可能です。また、高気密・高断熱住宅なら冷暖房した温度をそのまま保ちやすいです。快適性やコスト面を上げるために、住宅の性能にこだわってみてくださいね。
廊下を作るなら他の空間と兼用がおすすめ!
間取りを作る上で、どうしても廊下が必要になるケースもあります。無駄な廊下を減らすために、ただ歩くための通路を作るのではなく、他の空間と兼用にして意味のある廊下にしましょう。具体的な事例を紹介します。
①廊下 × 収納
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廊下の横に壁面収納を付けるアイデアです。空間をつなぐ廊下に収納を作ることで、物を取ったりしまったりしながら他の部屋へ移動することができます。
上の画像のように、LDKと水回りをつなぐ廊下に収納があれば、着る服などを廊下の収納から取って洗面脱衣所へ迎えます。空間を無駄なく使うことができますし、動線も良い間取りになりますよね。どの空間をつなぐための廊下なのかを考えながら、適切な収納を作りましょう。
②廊下 × 洗面台
廊下に洗面台を置いて、洗面スペースを作る方法もおすすめです。玄関からLDKへの廊下に洗面台を設置することで、帰宅後に手洗いうがいをスムーズに行うことができます。洗面脱衣所とは別に廊下の洗面スペースを作れば、家族全員が朝の準備をしているときもストレスなく洗面台を使うことができますね。
毎日使う洗面所は使い勝手にこだわることが大切です。廊下に洗面スペースを作る以外にもさまざまな間取りがあります。自分達にとってベストな洗面所の位置や動線を考えてみましょう。
③廊下 × 物干しスペース
二階の階段から各居室への廊下は、物干しスペースとの兼用がおすすめです。階段を上がってすぐの場所に物干しを作れば、スムーズに洗濯物が干せます。各居室のクローゼットへ洋服をしまいに行くときも移動距離が少なくて楽です。
無駄な廊下をなくしてコンパクトで使いやすい間取りづくりを
廊下をなくすと動線が短くなったり他の空間を広くできたりするなど、多くのメリットがあります。また、無駄な廊下をなくせばコンパクトな間取りに仕上がり、建物の費用を抑えることも可能です。しかし、廊下がない家は目線・臭い・音が気になりやすいなどのデメリットも。これらは住んでみないと分かりにくいので、打合せのときから暮らしのイメージを膨らませることが大切です。廊下を作る場合は、他のスペースと兼用にして無駄にならない空間にしてみてくださいね。
「A-1home」では、お客様のご要望やご予算に合わせた家づくりをしております。廊下の少ないコンパクトな間取りも提案できますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
予算内で納得のいく家を建てたいとお考えの方は「A-1home」にご相談ください
「A-1home」は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、総額低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
総額低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
「A-1home」は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。
「A-1home」では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。
ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。