キッチンに下がり天井は必要か|メリット・デメリットやおしゃれにするポイント、事例を紹介

キッチンに下がり天井は必要か|メリット・デメリットやおしゃれにするポイント、事例を紹介

キッチンに下がり天井は必要なのかな?」とお悩みではないでしょうか。

下がり天井を取り入れることで、キッチン空間にメリハリと奥行きが生まれ、おしゃれな雰囲気を演出できます。

本記事では、茨城県のハウスメーカー「A-1 home」が、キッチンの下がり天井のメリット・デメリットを詳しく解説し、おしゃれな下がり天井のポイントや、失敗しない設計のコツをお伝えします。

キッチンに下がり天井を取り入れるか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

 

 

下がり天井とは?

下がり天井の実例|高い天井の大空間LDKでのびのび暮らす31坪の平屋

▶️小美玉市の平屋|高い天井の大空間LDKでのびのび暮らす31坪の平屋

下がり天井とは、天井の一部を低くして空間に変化をつける手法です。

キッチンに下がり天井を設けることで、リビングとの区切りを演出したり、空間にメリハリをつけたりできます。

下がり天井にはキッチンの雰囲気を変えるだけでなく、いくつかの効果が期待できます。

  • ・天井高の変化を利用して、キッチンをゾーニングできる
  • ・下がり天井による天井面の段差に、間接照明を設けられる
  • ・下がり天井の内部に排気ダクトを隠して、すっきりさせられる

大きなLDKの間取りを検討している場合、キッチンのゾーニングとして非常に有効です。

 

下がり天井と折り上げ天井の違い

下がり天井と混同されやすいのが、折り上げ天井です。

折り上げ天井の実例|ガルバ×無垢フローリング!モダンデザインの二階建て

▶️笠間市の二階建て|ガルバ×無垢フローリング!モダンデザインの二階建て

折り上げ天井は、一部の天井を高くする手法で、下がり天井とは逆の発想と言えます。

 

天井の種類 効果的なシーン
折り上げ天井 空間に開放感を演出したい場合
下がり天井 空間を区切ってメリハリをつけたい場合

 

キッチンでは、料理に集中できる独立した空間を作れるため、下がり天井がよく採用されます。

 

キッチンに下がり天井を取り入れるメリット

下がり天井の実例|こだわりの広々リビングで暮らす平屋

▶️行方市の平屋|こだわりの広々リビングで暮らす平屋

キッチンに下がり天井を取り入れることで、主に5つのメリットがあります。

  • ・空間にメリハリと奥行きが生まれる
  • ・キッチンとリビングをゆるやかに区切れる
  • ・天井の高低差を利用して間接照明を設けられる
  • ・排気ダクトや配管などを自然に隠せる
  • ・個性的でデザイン性の高いキッチン空間を作れる

順番に解説します。

 

空間にメリハリと奥行きが生まれる

下がり天井を設けることで、キッチンに立体感を演出します。

キッチンの天井高が変化することで、単調になりがちな空間にメリハリと奥行きが生まれます。

また下がり天井を採用したキッチンは天井高が低くなることで、落ち着いた雰囲気を演出可能です。

一方でダイニングやリビングは、天井高が相対的に高くなるので、開放的な印象を与えます。

天井高の差によって、空間にメリハリが生まれます。

 

キッチンとリビングをゆるやかに区切れる

下がり天井は、キッチンとリビングを区切るのに効果的です。

天井高が低くなることで、キッチンとリビングがゆるやかに分けられます。

ゆるやかに区切ることで、ご家族間のコミュニケーションも円滑に進みます。

 

天井の高低差を利用して間接照明を設けられる

下がり天井の高低差を利用して間接照明を設けると、キッチンの魅力がワンランク上がります。

下がり天井の周囲にくぼみを設けて天井に向けて間接照明を設置することで、キッチン空間を優しく照らせます。

コンパクトなキッチンでも、下がり天井と間接照明を組み合わせることで、広がりのある空間を演出可能です。

 

排気ダクトや配管などを自然に隠せる

キッチンには、排気ダクトや配管などの設備が必要不可欠です。

キッチンのレンジフードには排気ダクトが必要で、天井裏にダクトを通すスペースが必要ですが、キッチンのレイアウトによっては、配管が露出します。

下がり天井は、このような設備配管を隠すのに最適です。

下がり天井の内側にダクトや配管を収めると、すっきりとした印象のキッチンを実現できます。

 

住宅を検討する際に大切なキッチン動線については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連コラム:失敗しないキッチン動線のポイント|施工事例や注意点も解説

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キッチンの下がり天井のデメリットと対策

キッチンの下がり天井のデメリットと対策

キッチンに下がり天井を取り入れると、空間にメリハリを与えられる一方で、3つのデメリットがあります。

  • ・施工費用が追加でかかる
  • ・圧迫感が出る場合がある
  • ・清掃の手間が増える

ここでは、下がり天井のデメリットと対策方法を解説します。

 

施工費用が追加でかかる

下がり天井を設けるには、通常の天井よりも多くの材料と手間が必要です。

そのため施工費用が追加でかかる場合があります。

費用を抑えるための方法として、予算をしっかりと計画することが大切です。

予算の範囲内に収まるよう、下がり天井の範囲を限定するなど、優先順位を決めて検討しましょう。

また下がり天井の材料選びでも、費用を抑えられます。

たとえば、価格の高い無垢材ではなく、木目調のクロスを選ぶと、コストを抑えておしゃれな下がり天井に仕上がります。

 

圧迫感が出る場合がある

天井高が低くなることで、圧迫感が出る場合があります。

標準的な天井高の住宅では、下がり天井によって空間が狭苦しく感じられることがあります。

圧迫感を軽減する工夫として、リビングに吹き抜けを取り入れるなど、空間にメリハリをつけるのが効果的です。

下がり天井とのコントラストによって、開放感のある空間を演出できます。

また、下がり天井を明るい色で仕上げることも効果的です。

暗い色よりも明るい色の方が、圧迫感が軽減されます。

さらに、下がり天井の周囲に間接照明を設けて、開放感を生み出すことも可能です。

 

清掃の手間が増える

下がり天井を設けることで、掃除の手間が増えるのもデメリットの一つです。

天井にできた段差のホコリを掃除するのは、高所用のモップを使うなど面倒な作業です。

しかし、掃除のしやすさを考えて下がり天井を設計すると、清掃の手間を軽減できます。

たとえば、下がり天井に間接照明を設置するためのくぼみを設けなければ、掃除の手間を減らせます。

こまめに掃除することで、汚れを蓄積させないことも大切です。

とはいえ、ホコリが多く溜まる箇所でもないので、過度な心配は必要ありません。

下がり天井のデメリットは、適切な対策を講じることで軽減できます。

デメリットを理解した上で、対策を考えて下がり天井を取り入れてください。

 

キッチン下がり天井をおしゃれにするポイント

下がり天井の実例|ロケーションを活かした60坪ガレージハウスの二階建て

▶️行方市の二階建て|ロケーションを活かした60坪ガレージハウスの二階建て

キッチンに下がり天井を取り入れる際は、単に機能性だけでなく、デザイン性にもこだわりたいものです。

ここでは、下がり天井をおしゃれに演出するための3つのポイントを解説します。

  • ・下がり天井の適切な高さと大きさ
  • ・下がり天井の素材選びと色の組み合わせ
  • ・照明計画で下がり天井を演出する

順番にみていきましょう。

下がり天井の適切な高さと大きさ

下がり天井の高さと大きさは、キッチンの印象を大きく左右します。

一般的に下がり天井の高さは2.1〜2.4mが適切とされており、あまり低すぎると圧迫感が出てしまい、高すぎると中途半端な印象を受けます。

また、下がり天井の大きさは、キッチンの広さやレイアウトに合わせて選定してください。

たとえばコンパクトなキッチンであれば、カップボード部分も下がり天井を施工した方がバランスが良く仕上がることもあります。

キッチンの広さに合わせて、適度な大きさの下がり天井を検討しましょう。

 

下がり天井の素材選びと色の組み合わせ

下がり天井の素材と色は、キッチンの雰囲気を決める重要な要素です。

仕上げ素材は、木材やクロスが主流です。

 

素材 特徴
木材 ・温かみのある空間を演出できる
・経年変化が楽しめる
クロス ・リアルな質感の木目調がある
・キッチンの色味と統一できる

 

木目調のクロスは質感が劣るのでは」とお考えの方も多いかと思いますが、印刷技術の向上により、木目調クロスでも質感は高いです。

天井は普段直接触れないので、本物の木材の質感でなくても気になりません。

色については、圧迫感を軽減したい場合は、明るい色がおすすめです。

また、フローリングと同系色で仕上げることで、空間に統一感が生まれます。

キッチンの雰囲気に合わせて、素材と色を選びましょう。

 

素敵な板張り天井については、こちらで詳しく解説しています。

関連コラム:天井の板張りを検討中の方必見!板張りのメリット・デメリット、ポイントや施工事例

 

照明計画で下がり天井を演出する

照明は、下がり天井を美しくみせるための重要なポイントです。

下がり天井に調光・調色型ダウンライトを設置すると、シーンに応じてキッチンを明るく照らせます。

また下がり天井の周囲に間接照明を施すと、柔らかな光が空間を包み込み、幻想的な雰囲気を演出できます。

照明計画は、キッチンの雰囲気づくりに欠かせません。

下がり天井に合わせて、適切な照明器具を選びましょう。

 

キッチン下がり天井のおしゃれな事例集

下がり天井を取り入れたキッチンの実例をご紹介します。

さまざまなスタイルの下がり天井を参考にしてください。

 

モダンでスタイリッシュな下がり天井の実例

こちらの事例は、モダンでスタイリッシュな下がり天井のキッチンです。

下がり天井の実例|11帖テラスと22.5帖LDKでゆとりある暮らしを楽しむ29.5坪の平屋

▶️取手市の平屋|11帖テラスと22.5帖LDKでゆとりある暮らしを楽しむ29.5坪の平屋

このキッチンでは、黒いクロスや建具に合わせて濃い色味の下がり天井を採用しています。

天井と壁の色調の雰囲気を合わせることで空間に一体感が生まれ、すっきりとした印象になっています。

下がり天井の実例|11帖テラスと22.5帖LDKでゆとりある暮らしを楽しむ29.5坪の平屋

また、キッチンの背面には、グリーンのアクセントクロスを取り入れています。

グレーを基調としたキッチンに、グリーンのアクセントが映えて、洗練された雰囲気を演出しています。

 

ナチュラルテイストの下がり天井を取り入れたキッチン

こちらの事例は、ナチュラルテイストな下がり天井のキッチンです。

下がり天井の実例|家族とペットと暮らす勾配天井の開放感あふれる平屋

▶️鹿嶋市の平屋|家族とペットと暮らす勾配天井の開放感あふれる平屋

勾配天井と同じ素材で下がり天井を仕上げており、天井全体に木材を使うことで、温かみのある雰囲気が生まれています。

下がり天井の実例|家族とペットと暮らす勾配天井の開放感あふれる平屋

照明はブラックのペンダントライトを選択し、グレーを基調とした明るいキッチンに、ブラックの照明が映えて、空間に深みを与えています。

 

表し梁で開放的な下がり天井のキッチン

こちらの事例は、下がり天井と表し梁を取り入れた開放的なキッチンです。

下がり天井の実例|ファミリークロークを2つ採用!充実した収納を備えた平屋

▶️鉾田市の平屋|ファミリークロークを2つ採用!充実した収納を備えた平屋

カップボード側には、薄いグレーのアクセントクロスを採用し、空間に奥行きを出しています。

下がり天井の実例|ファミリークロークを2つ採用!充実した収納を備えた平屋

下がり天井をアクセントにせずに表し梁を空間の主役にした、開放感たっぷりのキッチンです。

 

A-1homeには、今回紹介しきれなかった施工事例が複数ございます。ぜひご覧ください!
▶施工事例

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下がり天井の実例|家事が楽!ランドリー付き回遊動線の平屋

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A-1home」は、茨城県を中心に注文住宅を手がける建築会社です。

デザイン性に優れている高性能な注文住宅を得意としており、お客様の理想のキッチン空間を実現するためのプランをご提案します。

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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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