失敗しないトイレの間取り|後悔しない位置選びと広さの決め方
注文住宅を建てる際、トイレの間取りや位置選びは悩ましいポイントの一つです。
せっかく建てた家で「トイレの音が気になる」「トイレが狭すぎる」といった後悔をしないためにも、しっかりと考えておきたいところです。
この記事では、茨城県のハウスメーカー「A-1 home」が、失敗しないトイレの間取りについて、成功例や失敗例を交えながら解説します。
毎日使用するトイレにストレスを感じないためにも、ぜひ参考にしてください。
Contents
トイレの間取りを考える上で重要な5つのポイント
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快適で使いやすいトイレを実現するためのポイントは、主に5つあります。
- ・トイレの数と位置を決める
- ・適切な広さと寸法を確保する
- ・音や匂いへ配慮する
- ・収納スペースや設備も充実させる
- ・風水の影響も考慮する
順番に解説します。
1. トイレの数と位置を決める
トイレの間取りを考える際、最初に決めるべきことはトイレの数と位置です。
まず家族構成や生活スタイルに合わせて、必要なトイレの数を検討します。
2階にも寝室がある場合は、1階と2階の両方にトイレを設けると便利です。
トイレの位置は、リビングや寝室からアクセスしやすく、玄関からは見えにくい場所が理想です。
2. 適切な広さと寸法を確保する
トイレを快適に使うのに適切な広さは一般的に、0.8畳から1.25畳程度が標準とされています。
手洗い器を設置する場合は、さらに0.25畳から0.5畳程度のスペースが必要です。
幅は80cm以上、奥行きは130cm以上が目安になります。
車椅子での利用を考慮する場合は、最低でも幅90cm以上、奥行き180cm以上、ゆとりを設けるなら1.5畳以上の広さを確保したいところです。
3. 音や匂いへ配慮する
トイレを使用する際の音や匂いは、他の部屋に伝わりやすいものです。
とくにリビングや寝室に近い場合は、防音・防臭対策が重要になります。
トイレとリビングや寝室の間にクローゼットなどの収納を設けて、音が響かないようにしたり、換気扇の性能を上げたりする工夫が有効です。
またトイレのドアを開けたときに、直接リビングや寝室が見えないように間取りを考えることも大切です。
4. 収納スペースや設備も充実させる
トイレを快適に使うには、十分な収納スペースと設備の充実が欠かせません。
予備のトイレットペーパーや掃除用具などを収納できる棚やキャビネットを設置しましょう。
使いやすい位置に手洗い器とタオルかけを配置し、ハンドソープを置くスペースも確保します。
5. 風水の影響も考慮する
トイレの間取りを考える際、風水の影響を意識している人も少なくありません。
風水では、トイレは「悪い運気が溜まりやすい場所」とされ、家の中心や財運に関わる方角に配置するのは避けるべきとされています。
トイレの位置は、なるべく南西の方角を避けた方が良いとされます。
「A-1 home」はおしゃれな間取りの住宅の様々なプランを提案可能です。
興味をお持ちいただいた方、または何かご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
トイレの間取りの成功例と失敗例
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トイレの間取りを決める際は、成功例と失敗例を確認しておくのが近道です。
- ・玄関近くに配置した成功例
- ・洗面所や浴室との動線が良い成功例
- ・リビングから近すぎて落ち着かない失敗例
- ・寝室から遠すぎる失敗例
- ・収納スペースが不足している失敗例
順番に紹介します。
玄関近くに配置した成功例
玄関近くにトイレを配置すれば、来客時に案内しやすく便利です。
玄関入ってすぐにトイレがあれば、外から帰宅したご家族もすぐに利用できます。
ただし玄関から直接トイレ内が見えないよう、扉の開く方向や目隠しなどの配慮が必要です。
また、トイレから出た位置に手洗いスペースを設けることで、来客の方が手を洗ってからリビングに入ることができ、衛生面でも優れた間取りと言えます。
洗面所や浴室との動線が良い成功例
トイレと洗面所、浴室を近づけることは、家事動線に大きく影響します。
掃除する際も、水回りの距離が近い方が簡単に済ませられます。
水回りをまとめて配置することで配管の距離が短くなり、将来的に楽にメンテナンスが可能です。
洗面所やランドリールーム、キッチンなどを回遊できる間取りにしておけば、日々の家事にかかる時間をグッと短縮できます。
家事動線の楽な間取りについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連コラム:家事動線が良い間取りアイデア11選|動線を考えるときのポイントも紹介
リビングから近すぎて落ち着かない失敗例
リビングとトイレが近すぎると、プライバシーを確保しにくく、落ち着かない空間になります。
とくにトイレの扉がリビングに直接面していると、音や匂いが伝わりやすくリラックスできません。
トイレとリビングの間に廊下を設けたり、音の漏れにくい防音扉を採用したりするなど、適度な距離感を保つことが大切です。
しかし、リビングの近くのトイレが決してダメというわけではないので、ご家族のライフスタイルや優先事項を話し合った上で、最適な間取りを決定してください。
寝室から遠すぎる失敗例
夜中にトイレに行きたくなったときに、寝室からトイレまでの距離が遠すぎるのは不便です。
とくにご高齢の方やお体の不自由な方にとっては、移動が大きな負担になります。
寝室からトイレまでは、なるべく短い動線にするのが望ましいです。
2階に寝室がある場合は、各階にトイレを設けると夜に起きてしまった際も安心です。
収納スペースが不足している失敗例
トイレに十分な収納スペースがないと、トイレットペーパーや掃除用具などが見えて、空間が散らかった印象を受けます。
トイレの収納には壁に埋め込む収納や、コンパクトな棚などを設置するのが効果的です。
また、手洗いカウンターの下に収納スペースを設ける方法もあります。
収納場所を工夫して、すっきりとした美しいトイレ空間を保ちましょう。
「A-1 home」はおしゃれな間取りの住宅の様々なプランを提案可能です。
興味をお持ちいただいた方、または何かご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
コンパクトな空間でも快適なトイレの間取りのコツ
コンパクトでも快適に使えるトイレの間取りのコツは、主に以下の4つです。
- ・ペーパーホルダーや手洗い器の位置を工夫する
- ・壁面収納で空間を有効活用する
- ・タンクレストイレを採用する
- ・明るい色や鏡を設置して広く見せる
- ・ドアの開閉方向を考慮する
順番に解説します。
ペーパーホルダーや手洗い器の位置を工夫する
限られたスペースでも、ペーパーホルダーや手洗い器の位置を工夫すると、使い勝手の良いトイレを実現可能です。
壁面に埋め込むタイプのペーパーホルダーなら、空間を有効に使えます。
また、立ち上がる際に手をかけても大丈夫な高耐荷重タイプを選ぶと、体を補助できるので楽にトイレを使用できます。
手洗い器は、できるだけコンパクトなものを選ぶのがポイントです。
トイレタンクの上部で手を洗うのが最もコンパクトに収まる方法ですが、手洗い時に前屈みになるので、お身体が不自由な方は使いにくく感じる可能性があります。
収納が一体の手洗い器を採用すれば、小さなスペースでも使い勝手の良いトイレになります。
壁面収納で空間を有効活用する
コンパクトなトイレでは、壁面収納の活用が重要です。
壁に埋め込む収納棚を設置すれば、トイレットペーパーや掃除用具などをすっきりと片付けられます。
また手洗い器の下部のデッドスペースを利用して、小物類を収納するのもおすすめです。
トイレの上部に吊り戸棚を設けるのも、収納力アップに効果的です。
タンクレストイレを採用する
一般的な水を溜めるタンクがない「タンクレストイレ」を設置すると、空間を広く使えます。
タンク部分がないので、視覚的な圧迫感が抑えられるのに加えて、幅や奥行きもタンクレストイレの方が小さく作られていることは意外と知られていません。
タンクのあるトイレに比べて高価格で、手洗い器が別で必要なのが欠点ですが、掃除する箇所が減るので、トイレを2か所に設ける場合にもおすすめです。
明るい色や鏡を設置して広く見せる
トイレを広く見せるには、壁や床に明るいトーンの壁紙やタイルなどを取り入れるのが効果的です。
また鏡を効果的に配置すると空間に奥行きが生まれ、より広々とした印象になります。
鏡を設置する高さは、トイレに座った際に目線が合わないように、少し高めにしておくのがポイントです。
ドアの開閉方向を考慮する
コンパクトなトイレでは、ドアの開閉方向にも気を配る必要があります。
扉が内開きだと、トイレ内のスペースを狭めてしまい、手洗い器などの設置に制限ができます。
可能であれば、扉を外開きにするか、引き戸の採用がおすすめです。
外開きの場合は、扉を開けたときに廊下をふさがないよう、十分なスペースを確保しましょう。
引き戸なら開閉時のスペースを最小限に抑えられるため、トイレに最適です。
こちらの記事で、小さな家を建てる際の間取りのコツを解説しています。
関連コラム:【小さな平屋の間取りのコツ】ライフステージ別に解説│おしゃれな間取りの事例と共に
トイレの間取りに関するよくある質問
トイレの間取りに関するよくある質問にお答えします。
2階にもトイレは必要?
2階にトイレを設置するかどうかは、家族構成や生活スタイルによって判断が分かれます。
2階に寝室がある場合、夜中にトイレに行くときの利便性を考えると、2階にもトイレがあると便利です。
とくにお子様やご高齢のご家族がいる家庭では、2階のトイレ設置がおすすめです。
ただしトイレ掃除の手間や、将来リフォームする管理コストも増えるため、その点も考慮して決める必要があります。
トイレの適切な広さは?
トイレの適切な広さは、手洗いカウンターの有無や、バリアフリーに対応させるかによって異なります。
一般的に、手洗い器を設置しない場合は0.8畳から1畳程度、手洗い器を設置する場合は1畳から1.25畳程度が目安とされています。
車椅子での利用を考慮する場合は、1.5畳以上が望ましいです。
ゆとりのある空間を確保すると、快適性が高まりますが、あまり広すぎると落ち着かない空間になるので、バランスを考えましょう。
トイレに窓は必要?
トイレに窓を設けるかどうか、気にされる方が多くおられますが、換気の観点からは、換気扇があれば窓は必要ありません。
意外かもしれませんが、窓を閉めておくほうが、トイレ内の空気を効率的に排出できます。
一方で窓があれば自然光が入り、日中は照明なしでも明るい空間を保てます。
ただし、窓があるとプライバシーが確保しにくくなる側面もあるため、窓の位置や大きさは慎重に検討しましょう。
高齢者に配慮したトイレの間取りは?
高齢者に配慮したトイレの間取りでは、安全性と使いやすさが重要なポイントになります。
トイレの横に手すりを設ければ、立ち座りの際に楽です。
将来的な車椅子での利用も見据える場合は、1.5畳以上の広めのスペースを確保しましょう。
ドアは開閉しやすい引き戸を採用して、幅は車椅子が通れる80cm以上にするのが理想です。
家の中心に配置するのは避けるべき?
風水的な観点からは、トイレを家の中心に配置するのは避けるべきとされています。
トイレは「悪い運気が溜まりやすい場所」とみなされ、家の中心に置くと良くないとされるからです。
またトイレの位置が家の中心だと、リビングや寝室からの動線が悪くなり、生活の利便性が損なわれる可能性もあります。
トイレはなるべく南西の方角を避けた方が望ましいです。
ただしあくまで風水は参考程度に考え、実用性を優先することが大切です。
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トイレの間取りは、毎日の生活に大きな影響を与える重要な要素です。
快適で使いやすいトイレを実現するためには、適切な広さや位置などを総合的に考える必要があります。
しかし、ご家族だけでトイレの間取りを決めるのは、なかなか難しいものです。
「A-1home」は、茨城県を中心に注文住宅を手がける建築会社です。
豊富な経験と知識を持つプロの設計士やコーディネーターが、お客様一人ひとりのご要望やライフスタイルに合わせて、最適なトイレの間取りをご提案します。
ぜひ「A-1home」にご相談ください。