無垢材のデメリットを知って対策|メリットを活かした内装計画

無垢材のデメリットを知って対策|メリットを活かした内装計画

「キッチンの床材はリビングと同じで良いのかな?」

このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

耐水性・耐久性・お手入れのしやすさなど、キッチンに求められる要件を満たす床材を選ぶことは、快適な住まいづくりのポイントの一つです。

本記事では、茨城県のハウスメーカー「A-1 home」が、キッチンに適した5つの床材とその特徴を紹介し、選ぶ際の3つの重要なポイントを解説します。

さらに、実際の施工事例も交えながら、それぞれの床材のメリット・デメリットを比較するので、新築やリフォームでキッチンの床材選びに迷っている方は、ぜひ最後までお読みください。

 

 

無垢材が人気!

濃淡のあるフローリングを採用したキッチンの事例

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無垢材(むくざい)とは、天然の木材をそのまま切り出して作られる木材のことを指します。

複合材のように複数の板を貼り合わせていないので、自然な風合いや質感、経年変化を楽しめる点が魅力です。

木目が自然で、1枚ごとに異なる模様が楽しめます。これにより、他の人工素材にはない個性的で高級感のある内装を実現できます。

樹種によって硬さや色味、耐久性が異なるため、利用する場所(床、壁、天井など)に応じた選択が重要です。

また、コストやメンテナンスの面も考慮して計画を立てることも求められます。

無垢材のメリット

温かみのあるフローリングと勾配天井が印象的なキッチン

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ここではまず、無垢材の主なメリットをご紹介します。

一般的な複合フローリングとの違いを知ることで、間取りや内装計画に活かしてみてください。

手触りが柔らかい

無垢材の手触りはとても柔らかく、心地よい感触が魅力です。

木そのものを使っているため表面の質感が自然で、複合材には無い温かみがあります。

特に足裏で感じる柔らかさは、家族が素足で過ごすことの多いリビングや子ども部屋に最適です。

また無垢材には「温度を伝えにくい」という特性があり、冬でもヒヤッとした感覚が少なく快適です。

小さなお子さまや高齢の方にも優しい素材で、転倒時の衝撃を和らげるクッション性も期待できます。

自然環境に優しい

無垢材は化学物質を多く含む合板やビニール系の建材と異なり、製造時の化学処理が少ないのが特徴です。

また森林資源は持続可能な素材であり、カーボンニュートラルに貢献できます。

建材として使うことで「炭素固定」につながり、環境意識が高い住まいづくりを叶えます。

自分でメンテナンスできる場合も

無垢材はメンテナンス方法が比較的簡単で、自分でも対応可能な点が魅力です。

例えば表面に傷がついてしまった場合、サンドペーパーで軽く削ることで目立たなくなります。

またオイルやワックス仕上げの場合、定期的に塗り直すことでツヤと耐久性を維持でき、味わい深い経年変化を楽しむことも可能です。

ただしメンテナンスの頻度や方法は樹種や仕上げによって異なるため、検討段階で確認しておきましょう。

無垢材のデメリット・注意点

無垢材は魅力の多い素材ですが、いくつかの注意点もあります。

解決策も合わせて確認することで、新築計画に活かしてみてください。

水に弱くキッチン床に不向き

無垢材は水分を吸収しやすい性質があり、湿気や水濡れに弱い点がデメリットです。

特にキッチンは水を頻繁に使う場所であり、床材に無垢材を選ぶと水滴や油汚れが染み込んでシミや変色の原因になる可能性があります。

また長期間使用すると、反りや隙間が生じることもあります。

【解決策】マットを敷く

水や汚れを防ぐために、キッチンのシンクや調理台の周辺には撥水性の高いマットを敷くことがおすすめです。

またこまめな掃除と換気を心がけることで、湿気や汚れの影響を軽減できます。

場合によっては、クッションフロア等の水に強い床材の使用も検討しましょう。

傷や反りが生じやすい

無垢材は表面が柔らかく、硬い物が落ちたり擦れたりすると簡単に傷が付くことがあります。

さらに湿度や気温の変化によって木材が伸縮しやすいため、反りや割れが発生するリスクも高いです。

【解決策】樹種をしっかり選ぶ

傷や反りを防ぐためには、硬さや耐久性が高い樹種を選ぶことが重要です。

例えばナラやオークなどの堅い木材は傷がつきにくく、湿度変化にも強いという性質があります。

また、適切な乾燥処理が施された製品を選ぶことも大切です。

価格が比較的高価

無垢材は加工費や素材そのもののコストが高いため、合板や集成材と比較して価格が高いのがデメリットです。

特に床材や壁材として家全体に使用すると、コストが大幅に増加する可能性があります。

また施工にも専門的な技術が必要なため、施工費用が高くなる点もデメリットです。

そのため予算に余裕がない場合には、選択肢が限られることがあります。

【解決策】使う場所を厳選する

無垢材を使う場所を、リビングや子ども部屋など「温かみや自然な質感を重視したい空間」に限定することでコストを抑えられます。

キッチンや廊下など汚れや水濡れが多い場所には耐久性が高いフローリング材や合板を使用し、費用のバランスを取るようにしましょう。

関連コラム:無垢フローリングは後悔する?失敗しないために知っておきたいポイント4選

無垢材の使用がおすすめの場所

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無垢材はナチュラルな素材感が素敵ですが、価格が比較的高いため使用する場所を見極める必要があります。

ここでは、無垢材がおすすめの場所についてまとめてご紹介します。

リビング

リビングは家族が集まってくつろぐ時間を過ごす中心的な空間であり、無垢材の使用に最適な場所です。

無垢材の床や壁は温かみのある自然な風合いを持ち、リビングがリラックスできる居心地の良い空間になります。

特に素足で過ごすことが多い家庭では、無垢材の床の柔らかさや心地よい感触がメリットです。

ナチュラルモダンや北欧風インテリアとも相性がよく、デザイン性の高いリビングが実現します。

無垢材の経年変化を楽しむことで、家族とともに成長する空間を演出しましょう。

寝室

無垢材は、化学物質を含む建材に比べてホルムアルデヒドの放出量が少ないのが特徴です。

これによりシックハウス症候群のリスクを軽減できるため、睡眠の質を高めたい方に特におすすめです。

また木の持つ自然な香りや柔らかい質感が、心を落ち着かせる効果を与えます。

床材や壁材に無垢材を使用することで、温かみのある落ち着いた雰囲気の寝室を作りましょう。

テーブル・ベッド等の家具

無垢材は内装材だけでなく、テーブルやベッドなどの家具にも最適な素材です。

一点ごとに異なる自然な模様が楽しめるため、インテリアとして高級感と個性をプラスできます。

特にテーブルは食事や作業の中心となる家具なので、木の温もりを感じられる無垢材の選択がおすすめです。

またベッドフレームに無垢材を使用することで、寝室全体に癒しの雰囲気を取り入れられます。

無垢材家具は経年変化によって風合いが深まり、長く使うことで愛着が増していくのも魅力です。

天井材

無垢材の天井は視覚的に木目の美しさが楽しめるため、部屋のデザインのアクセントとしても機能します。

特に吹き抜けの空間や、和モダン、北欧風のインテリアには無垢材の天井がぴったりです。

また無垢材は吸音性にも優れており、音の反響を抑える効果があるため、静かで落ち着いた空間づくりにも役立ちます。

 

A-1homeには、無垢材を使った施工事例が複数ございます。ぜひご覧ください!

▶️施工事例

主な無垢材の種類・樹種①ライトブラウン系

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ここでは「ライトブラウン系」の主な無垢材の種類・樹種についてご紹介します。

主に、ナチュラル系やモダン系のインテリアによく合う色味です。

は日本を代表する針葉樹で、柔らかい手触りと軽さが特徴です。

加工がしやすいため、フローリングや壁材、家具など幅広く使用されています。

木目が美しく、ライトブラウンの優しい色合いが空間に温かみを与えます。

また香りにはリラックス効果があり、和モダンやナチュラルなインテリアにおすすめです。

ただし柔らかいため傷がつきやすく、適切なメンテナンスが必要です。

は広葉樹で、きめ細かく滑らかな木目が特徴です。

ライトブラウンからピンクがかった色味を持ち、上品で優しい雰囲気を作り出します。

経年変化で色味が深まり、さらに美しくなるのも魅力です。

また桜は日本らしい趣を持つため、和風やモダンなインテリアによく合います。

ただし傷がつきにくい一方で加工がやや難しく、価格が他の木材より高い場合があるのが注意点です。

ヒノキ

ヒノキは日本建築で古くから使われている高級材で、香り高さと耐久性が魅力です。

ライトブラウンの色味に独特の光沢があり、見た目も美しいため、フローリングや壁材、浴室材として人気です。

抗菌・防虫効果があるため、衛生的で安心して使えます。

また香りにはリラックス効果があり、癒しの空間づくりに役立ちます。

柔らかさがあるため衝撃吸収性に優れますが、傷がつきやすいため、使用場所によっては配慮が必要です。

パイン

パインは針葉樹の一種で、ナチュラルなライトブラウンの色合いと節のある独特な木目が特徴です。

カジュアルで温かみのある雰囲気を演出するため、北欧風やカントリースタイルのインテリアにぴったりです。

柔らかく加工しやすい一方で傷やへこみがつきやすいため、日常的なメンテナンスが求められます。

オーク

オークは硬さと耐久性に優れた広葉樹で、ダークブラウンの落ち着いた色味と力強い木目が特徴です。

家具やフローリングで広く使用されており、高級感のある空間を演出します。

傷やへこみに強く長期間使用しても美しさを保つため、フローリングや家具、ドア材に適しています。

また湿気に強く、耐久性を求めるインテリアにも最適です。

主な無垢材の種類・樹種②ダークブラウン系

ダークブラウンの無垢材

ここでは「ダークブラウン系」の主な無垢材の種類・樹種についてご紹介します。

落ち着いた印象なので、クラシック系やクールなインテリアとの相性が良いです。

チーク

チークは東南アジア原産の高級木材で、深いダークブラウンの色合いと油分を含む滑らかな質感が特徴です。

耐久性や防水性に優れており、船舶や高級家具、フローリングなどに使用されます。

独特の光沢があり、高級感と温かみを兼ね備えた素材として人気です。

経年変化による色味の深まりが美しいため、長く愛用できるのも魅力です。

マホガニー

マホガニーは高級家具材として知られる広葉樹で、赤みを帯びた深いダークブラウンの色味が特徴です。

木目が非常に美しく、均一で滑らかな表面が高級感を醸し出します。

加工性が高いため、家具やドア材として人気があります。

また湿気や乾燥にも強く、反りや割れが生じにくい点がメリットです。

経年変化で色味がさらに深みを増し、クラシックで重厚な空間づくりに適しています。

A-1 home」は効率的な動線のキッチンを持つプランや最適な建材など様々なご提案が可能です。

興味をお持ちいただいた方、または何かご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

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茨城で無垢材の注文住宅を実現するならA-1 homeにお任せください

無垢材

A-1 home」は、茨城県を中心に注文住宅を手がける建築会社です。

無垢材選びはもちろん、豊富な経験と専門知識を持っており、お客様一人ひとりのご要望やライフスタイルに合わせて、最適な提案をいたします。

もし選び方や間取り計画に迷ってしまう場合は、ぜひ「A-1 home」にご相談ください。

お客様の夢を形にする、最適な住まいづくりをお手伝いいたします。

監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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