ロフト高さ(建築基準法)とは|おすすめの使い方事例もチェック

ロフト高さ(建築基準法)とは|おすすめの使い方事例もチェック

ロフトは天井裏を活かした空間で、スペースの有効活用手法として人気があります。

しかし建築基準法で高さが規定されていることから、「間取りに取り入れられるか分からない…」というお悩みの声も多いようです。

そこで本記事では、茨城県のハウスメーカー「A-1 home」がロフトの高さ規定について詳しく解説するとともに、おしゃれな実例や使い方のアイデアもご紹介します。

間取りに取り入れるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

ロフトとは|おしゃれな戸建てで人気!

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ロフトとは、住宅や建物の上部空間を活用した屋根裏スペースのことを指します。

天井が高い戸建て住宅でよく見られ、おしゃれで開放感のある空間が作れる点が人気です。

主に収納スペースや趣味部屋、お子さんの遊び場として利用されることが多く、限られた床面積を有効活用できます。

ただしはしご等で上る必要があり、安全性や使い勝手を考慮した設計が求められる点には注意が必要です。

A-1 home」はおしゃれな間取りの住宅の様々なプランを提案可能です。

興味をお持ちいただいた方、または何かご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。

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ロフトの高さ・面積規定|建築基準法

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ここでは、ロフトの高さや面積に関する建築基準法の規定をご紹介します。

①ロフト高さは1.4m以下

建築基準法において、ロフト(小屋裏物置等)の高さは1.4m以下と規定されています。

高さが1.4m以下であれば、延べ面積に算入されず、建ぺい率や容積率の計算にも影響を与えません。

ただしこれを超えると「居室」とみなされ、床面積に含まれるため注意が必要です。

ロフトを有効活用するためには、高さを守りながらも快適に利用できる工夫が求められます。

②直上・直下階の天井高さは2.1m以上

ロフトを設ける直上階および直下階の天井高さは、2.1m以上にする必要があります。

これにより、ロフトのある空間やその下の居室が十分な居住性を確保できるようにしています。

天井高さが2.1m未満の場合建築基準法違反となり、建築確認が下りない可能性があるため注意が必要です。

③床面積は上下階の1/2未満

ロフトの床面積は、直下階(下階)の1/2未満であることが求められます。

これを超えるとロフトが「居室」として扱われ、延べ床面積に含まれるため、建ぺい率や容積率の制限に抵触する可能性があります。

④窓は床面積の1/20以下

設置する窓については、換気に必要な程度、または外観上最小限のものと規定されています。

大きさは「小屋裏物置等の床面積の1/20以下」とする決まりです。

あくまでも、居室的な利用目的と見なされないように注意しましょう。

⑤手すり高さの規定は無し

建築基準法上、ロフトに設ける手すりの高さに関する明確な規定はありません。

ただし実際には転落防止の観点から、一般的に90cm以上の高さが推奨されるケースが多いようです。

状況に応じた安全性や使い勝手を考慮し、適切な高さを選定するようにしましょう。

 

ロフトはハーフ吹き抜け程度の高さになるため、安全性に配慮が必要です。

ロフトと関連の高い「吹き抜け」については、こちらの記事で詳しく解説しています。

関連コラム:【成功事例あり】吹き抜けの後悔から学ぶ丨失敗しないためのデメリット解消法

 

ロフト設計の注意点

ロフト高さの注意点

ここでは、ロフトを設計する際の注意点についてまとめてご紹介します。

勾配天井は「最高の高さ」で判断

ロフトの高さを判断する際、天井が勾配(傾斜)になっている場合でも「最高の高さ」で判断されます。

たとえば勾配天井の一部が1.4m以下であっても、他の部分が1.4mを超えていると違法となり、ロフトとして認められません。

そのため高さを1.4m以下に抑えつつ、空間を広く感じさせる工夫が求められます。

吹き抜けを活用したり天井のデザインを工夫したりすることで、法規を遵守しつつ快適なロフト空間を実現しましょう。

「意図的な束立て」は認められない

ロフトの高さを抑えるために、意図的に束(つか)を立てて天井を下げる方法は違法とされています。

具体的には意図的に天井を低くすることで、ロフト面積が延べ床面積に含まれないように工夫するケースがありますが、法的には無効です。

適切な設計と法令遵守を心がけ、安全性や快適性を確保することが求められます。

エアコンの設置は違法な場合も

ロフトは屋根に近い場所であることから、夏場の暑さが課題です。

しかしロフトにエアコンを設置すると「居室」と見なされる可能性があり、違法となる場合があります。

建築基準法では、ロフトが居室と見なされると延べ床面積に含まれ、建ぺい率や容積率の計算に影響を及ぼします。

そのためロフト内にエアコンを直接設置するのではなく、吹き抜けを利用して下階から冷暖房する方法が一般的です。

快適性と法規のバランスを考慮した空調計画については、ぜひプロに相談してみましょう。

「はしごか階段か」しっかり計画しておく

ロフトへアクセスする手段として、主に「はしご」や「固定階段」が選ばれます。

はしごは省スペースでコストが安いのがメリットで、取り外し可能なタイプもあり空間を有効活用できます。

ただし昇り降りが不安定で、身体的な負担が考えられる場合には注意しましょう。

 

一方で固定階段は安全性が高く、荷物の持ち運びがしやすいのが特徴です。

ただし設置スペースが必要で、自治体によって延床面積に算入される場合もあります。

条例によってはロフトへの固定階段の設置が認められていないケースもあるため、事前の確認が必要です。

A-1 home」はおしゃれな間取りの住宅の様々なプランを提案可能です。

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ロフトの使い方|おすすめ方法を紹介

西尾市の平屋|ロフトとウッドデッキのある家

▶️西尾市の平屋|ロフトとウッドデッキのある家

ここでは、ロフトのおすすめの使い方をご紹介します。

「せっかくロフトを作ったのに使わなかった…」と後悔しないように、前もって計画しておきましょう。

収納スペース

ロフトは、大容量の収納スペースとして活用するのに最適です。

季節物の衣類や布団、趣味用品などをまとめて収納できるため、限られた居住スペースを有効活用できます。

高さが1.4m以下なので大型家具や背の高い収納棚は難しいものの、低めの収納ボックスやカラーボックスを活用すれば整理整頓がしやすくなります。

趣味部屋

ロフトを趣味部屋として使うと、自分だけの特別な空間を楽しめます。

たとえば音楽演奏や読書、コレクション展示などに活用することで、リラックスできるプライベート空間が作れます。

天井が低いことで適度な「こもり感」があり、落ち着いた雰囲気を演出できるのも魅力です。

書斎

コンパクトな書斎としてロフトを活用するのも、おすすめの方法です。

デスクやチェアを置くことで、パソコン作業や読書に集中できる空間を確保できます。

ただし高さが限られているため、ロータイプのデスクや座椅子を選ぶようにしましょう。

寝室

ロフトを寝室として利用すれば、省スペースを有効活用できます。

布団やマットレスを敷き、シンプルで落ち着いた空間づくりが可能です。

プライベート感が強く、個室感覚でリラックスできるのが魅力です。

洗濯物干しスペース

ロフトは、洗濯物干しスペースとしても活躍します。

天井が高く、風通しが良ければ効率的に乾かせます。

除湿機やサーキュレーターを併用すると、湿気対策にもなり効果的です。

花粉や天候の影響を受けにくいので、清潔に衣類を管理したい方には特におすすめです。

戸建てロフトのおしゃれな事例

ロフトの事例

ここでは、戸建て住宅のロフトのおしゃれな事例についてご紹介します。

収納にも使える便利なロフト

横浜市の二階建て|和室とロフトのある家

▶️横浜市の二階建て|和室とロフトのある家

こちらは2階部分の傾斜天井を活かして、ロフトを設けています。

床面積が大きくなることで、使い勝手の幅もより広がるのがメリットです。

横浜市の二階建て|和室とロフトのある家

ロフト内部は、このようになっています。

コンパクトでありながら空間もしっかり確保できるため、普段は使わない衣類等を収納するのにぴったりです。

手すりもおしゃれなロフト

ログハウス風住宅, 平屋 水戸市の平屋|ウッドデッキとロフトのある家

▶️水戸市の平屋|ウッドデッキとロフトのある家

平屋の場合でも、勾配天井を活かしてロフトを設けられます。

こちらは「2LDK+ロフト」の間取りとなっており、コンパクトで効率的な暮らしにおすすめです。

ログハウス風住宅, 平屋 水戸市の平屋|ウッドデッキとロフトのある家

内装材には木材が使用されており、ナチュラルで落ち着いた雰囲気となっています。

天井が高いので、シーリングファンで空気を循環させるとより快適に過ごせます。

茨城でおしゃれなロフトを実現するならA-1 homeにお任せください

西尾市の平屋|ロフトとウッドデッキのある家

▶️西尾市の平屋|ロフトとウッドデッキのある家

ロフトのある住宅は、おしゃれで使い勝手の幅も広がるため人気です。

ただし高さや面積の制限があるため、間取り計画時にはプロに相談するようにしましょう。

A-1home」は、茨城県を中心に注文住宅を手がける工務店で、これまでに多くのロフトの施工実績があります。

ロフトのメリットを最大限に生かした理想の住まいを実現するなら、ぜひ「A-1home」にご相談ください。

監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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建築事例