ログハウスのメンテナンス
ログハウスにはセトリングという現象が発生します。また、屋根からの雨漏りがする場合もあります。これらの現象に対するメンテナンスが必要です。
セトリング対策
ログハウスは無垢材で造られています。そして、無垢材には調湿性がある為、乾燥の度合いによって収縮します。さらにログ材を積み重ねたログ壁には重みがあるので、経年でログ壁が徐々に下がってくるセトリングという現象が発生します。その結果、柱と天井の間に設けられている通しボルトが緩むため、ナットで締めるというメンテナンスが必要です。
この他にも、ログ材の乾燥の度合いは均等ではないため、出入り口のドアや窓の開閉がしにくくなるという現象が起こることもあります。このような場合には、ドアや窓の上部に設けられている沈み込みに対処するスペースを調整するメンテナンスをする必要があります。
階段があるログハウスでは、ログ壁の沈みに伴う2階の床の沈み込みに合わせて、階段の下部にある高さを調節する為の板を外すというメンテンナンスが必要です。
雨漏り対策
ログハウスの屋根は、一般的な住宅と同じように屋根材を使っているので、屋根からの雨漏りの心配はほとんどありません。
しかし、収縮するという木材の性質によってログ壁に隙間ができ、雨漏りをすることがあります。このような場合、隙間を埋めるメンテナンスをしなくてはならないのですが、雨漏りをしている隙間を見つけるのは非常に困難です。
また、正しい隙間を見つけられたとしても、専用のコーキング材を使って、無垢材の隙間に対応するコーキングをしなくてはなりません。したがって雨漏りをしてしまった場合は、ログハウスの施工を依頼した建築業者にメンテナンスをお願いする必要があります。
■ ここ数年、コロナの影響で、在宅で仕事をする人が増えました。その結果、通勤の利便性を最優先する必要がなくなった、在宅ワークの為に書斎のある家を建てたいなどの理由から、自然の豊かな郊外の地域での家づくりを計画するご家族が増えています。その中で、アウトドアスポーツが大好きだったり、自然の中での暮らしに憧れたりというご家族は、ログハウスを建てようか…と検討されることもあるのではないでしょうか?
コラム ログハウスのデメリットは暮らしに影響する?それとも建築費の高さ?デメリットを超える魅力はある?
ログハウスの再塗装は塗料選びで効果が変わる
ログハウスは丁寧に手をかければかけるほど、新築時よりも味わいのある趣を身につけていきます。ログハウスは外装にも内装に使われている無垢材が、紫外線を浴びて、明るい色合いだった無垢材は深みのある色合いに、濃い色合いだった無垢材は明るい色合いに変化していきます。さらに壁や天井は、薪ストーブからの煙に燻されて深みのある質感になり、人の手が触れる部分には艶が出てきます。
ただ、適切なメンテナンスや日頃のお手入れを怠っていると、耐久性が低下するだけではなく、見栄えも悪くなってしまいます。ログハウスに必要なメンテナンスの内容と注意点について確認していきましょう。
一般的な木造軸組工法やツーバイフォーの住宅でも再塗装は必要ですが、ログハウスにはもっと短い周期でのメンテナンスが求められます。一般的に、木造軸組工法やツーバイフォー工法の住宅の外壁再塗装頻度は10~10数年、ログハウスの再塗装は、3~5年必要といわれています。
参考サイト マルホン デッキ・外壁とメンテナンス
塗料の選び方
外壁部では特に、雨が当たる部分の負担が大きいので、雨が続く季節などには外壁の状態を見守りつつ、適切に再塗装の時期を判断することが大切です。そして、再塗装の際には塗料の選び方が再塗装の期間に影響があります。塗装の目的には、紫外線や汚れから外壁を守るということもありますが、最も大切なことは雨水からの保護です。
雨水が木材に沁み込んでしまうと、木材腐朽菌が増殖して木材を腐朽させてしまうからです。木材腐朽菌が増殖してしまった木材にはシロアリなど、虫による被害が発生するリスクが高まります。そのような状態になってしまうと、見栄えた悪くなるだけではなく、耐久性や耐震性が低下してしまいます。
そのため再塗装に使う塗料には、雨水を撥水し内部に浸透させない効果、木材腐朽菌の発生を抑える効果のある成分が配合された塗料を選ぶことが、再塗装の効果を上げ、ログハウスを良い状態に維持に繋がります。
再塗装にはDIYと業者に依頼する方法がある
再塗装はDIYですることも、業者に依頼することもできます。DIYですると、時間も手間もかかりますが、ログハウスへの愛着が深まり、費用も抑えられます。業者に依頼すると、費用は掛かりますが、完璧な仕上がりが期待できます。
DIYで再塗装する方法
ログハウスに住む人の多くは、ログハウスの手入れを楽むという感覚を持っています。その為、再塗装の時期には家族揃って行うケースも少なくありません。家族でする場合には、木材から沁みだしたヤニを拭き取った後、埃などの汚れを水で洗い流し、汚れがひどい部分は木目に沿って表面を傷めないように注意しながらブラシをかけます。
天候にもよりますが、完全に木材が乾ききってから塗装作業に入ります。完全に乾く前に塗装してしまうと、せっかくの塗料がしっかり塗れません。その結果、塗装の効果が十分に得られない、きれいな見栄えに仕上がらないというようなことになってしまいます。完全に乾くまでには、気候にもよりますが2~3日かかります。
完全に乾いたら、塗装の準備として、窓や室外機など、塗装する以外の部分に養生をします。始めはログ材の交差しているノッチ部分など細かく複雑な場所から塗装をし、次に壁全体の塗装を木目に沿って進めます。塗装後も1日程度かけて乾燥させ、2回目の塗装をします。塗装の効果を十分に得る為には、2回目の塗装が完全に乾いてから、3回目の塗装をする方法が理想的です。
DIYで再塗装する場合、塗料とマスキングテープなどの購入費用と足場の設置費用がかかります。塗料は量と種類によって変わってきますが、30坪程度のログハウスに2度塗りした場合には5~6万円程度、マスキングテープや軍手などに1万円程度、足場費用は10数万円程度かかります。
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業者に依頼して再塗装する方法
業者に依頼すると塗装前の洗浄作業から足場の調達、塗装まですべてお任せできます。費用は足場代も含めて、数十万円かかります。ただ、業者によって作業の質が変わる為、慎重に業者選びをすることが大切です。業者選びを間違えるとこのようなことが起こりかねません。
教えて! 住まいの先生にこのような質問がありました。「築8年、我が家の角ログのログハウス、2回目の再塗装の際、ログハウス施工業者の強い勧めで、エポキシ系の防水クリア塗装を5年前しました。ところが、一年後、特に南向きの外壁でログ材の割れ部分付近で塗装幕の剥離が多数発生しました。雨でシケても、乾燥がしにくいためだと思います。木が腐って塗装皮膜が剥がれる感じです。」
続きはこちらから 教えて! 住まいの先生
この内容を見ると、塗装方法の選び方も、業者の選び方も難しいことがわかります。業者選びが難しい場合には、ログハウスの建築を依頼した会社に相談してみるという方法もあります。
■ 家づくりは一生に一度のこと、旅先で何度か滞在したことがあっても、1年を通して住んだ経験がないログハウスに対して、いろいろな疑問がわくことと思います。家は、長く住む所であり、高額な費用がかかります。疑問を持ったまま、計画を進める訳にはいきません。ログハウスは住みやすい家なのでしょうか?本当に冬は寒いのでしょうか?
ログハウスのリフォーム
家は長く住む場所ですので、その長い間にはライフスタイルの変化がおきます。軸組工法の木造住宅には、そのような場合にリフォームの自由度が高いと良さがありますが、在来工法に近いポストアンドビーム工法以外のログハウスにはそれほどの自由度の高さはありません。住宅設備機器の入れ替えや、増築、間仕切壁の増設などは、施工を依頼した会社に相談することをおすすめします。
ログハウスはメンテナンスが大変、でもログハウスに住みたい
「ログハウスはメンテナンスが大変だけど、ログハウスに住みたい」
そんな想いを叶える住宅がログハウス風住宅です。一般的な軸組工法で建築する木造住宅なので、木材の収縮によって発生するセトリングや隙間からの雨漏りなどへのメンテナンスが必要ありません。外壁の再塗装の周期も十数年に1一度だけです。また、ライフスタイル、ライフステージの変化が起こった際には、自由度の高いリフォームができます。
無垢材に囲まれた心地よい家をログハウス風住宅で手に入れませんか?
■ 家は家族の愛情を育む場であり、仕事の疲れを癒す休息の場でもあります。木の香りに包まれて、週末はゆったり過ごすこともでき、家族で楽しむこともできる…ログハウスは、そんな想いを叶える家です。
コラム ログハウスの暮らしを日常にしたい ログハウスの魅力を活かした家を建てよう!
予算内で納得のいく家を建てたいとお考えでしたらエイ・ワンにご相談ください。
A-1グループは無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
A-1グループは、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。
A-1グループでは、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。
ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。