平屋は、子育て世代のご家族から、リタイア後のご夫婦まで、あらゆる暮らし方に調和する住宅です。しばらく前までは、一般的な家族構成のご家族が住む家は2階建てが主流でしたが、最近では、平屋を好む人も増えてきています。
なぜ多くの人に平屋が好まれるのか、また平屋を建てるためには、どのような問題点があるのか、費用はどのくらいかかるのかということについて、考えてみましょう。
平屋暮らしの特徴
家族の気配が感じられる暮らし、階段のない暮らし、庭の自然を感じられる暮らし…この3つが平屋暮らしの大きな特徴です。
家族の気配が感じられる暮らし
平屋は、家の中の空間が繋がっています。最近多くの人に好まれているリビング中心の間取りにぴったり調和する家です。
小さな子供がいる家庭では、母親が、食事の支度や掃除などの家事をこなしながら、常に子供を見守れます。子供が学校に行くようになった時には、朝出かける時も、帰宅した時も、家の中のどこにいても、顔を見て「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」と声をかけられます。子供だけで、夜間の外出ができる年齢になった時にも、子供の行動を把握できます。
一方、生活の時間帯がずれている家族である場合、一人一人のプライバシーが守りにくいという面もあります。
- 夜遅く帰宅する家族が、早く寝る子供の睡眠を妨げてしまったり、遅くまで仕事をしていた家族の睡眠を、朝早い家族が妨げてしまったりする
- 勉強している子供の部屋や、集中が必要な作業をしている書斎に、リビングルームの話し声や音楽が聞こえてしまうことがある
- リビングに来客があると、キッチンやトイレ、玄関に行きにくくなってしまう
というような状況になることが、考えられるからです。
生活の時間帯がずれている家族の場合には、
- 朝早い家族と、遅くまで仕事をする家族の寝室の位置を離す
- リビング、ダイニング、キッチン、浴室、トイレと、朝早い家族の部屋を離す
など、家族構成と家族の暮らし方に合わせた間取りを工夫する必要があります。
階段のない暮らし
平屋は、家族の動線がとても楽です。朝、玄関で忘れ物に気が付いても、階段を上らずに、自分の部屋に忘れ物を取りに行けます。
加えて、幼児や高齢者のいる家族にとっては、階段での事故の心配がなくなり、安心です。
階段の事故
階段は、家の中での事故発生率が、浴室に次いで高い場所です。浴室は、滑って転ぶなどの物理的な事故の他に、血圧の乱高下による脳や心臓への深刻な疾患も含まれます。しかし、階段の場合は、ほとんどが転落や踏み外しによる事故ですから、階段が、家の中で最も怪我をしやすい場所と考えられます。
幼児の場合には、体全体の重みに対して頭部がまだ重いので、直線階段の場合には、2階から1階まで、転落してしまう恐れもあります。高齢者の場合には、一段踏み外しただけでも、深刻な怪我につながるかもしれません。平屋にはそのような心配がありません。
生活動線
生活動線が、すべて楽になる平屋ですが、その中でも、特に家事負担が軽減できます。ほとんどの家では、1階の洗面所に洗濯機が置かれています。そして2階建ての家では、2階のベランダに洗濯物を干す家が多いです。その場合、1階で洗濯した衣類やタオルを、2階のベランダまで、運ばなくてはなりません。しかも、洗濯は、毎日の家事です。特に子育て中であれば、洗濯物の量が多く、何度も1階と2階を往復しなくてはならないでしょう。
さらに、夕方には、その洗濯物を取り込んで、1階に運び、アイロンをかけ、たたみ、仕上げた洗濯物は、再度2階に運び、それぞれの居室のクローゼットに収納しなくてはなりません。平屋の場合、庭や、1階のテラスに洗濯物を干せるので、重い洗濯物を持って、2階に上がらなくてもすみます。これだけでも、家事負担はかなり軽くなります。
子供がまだ小さいうちには、入浴させなくてはなりませんが、平屋なら、同じフロアに浴室と子供部屋があるので、簡潔に入浴準備ができます。
庭の自然を感じられる暮らし
平屋は、どの部屋の窓も庭に面しています。どの部屋にいても、草木や風の運ぶ空気の匂いなど、季節の移り変わりを感じられます。子育て中には、家の中からでも庭が見通せるので、子供を庭で遊ばせることもできるでしょう。
また、2階建て住宅では、吹き抜けを作らなければ実現しないような大開口が、平屋では天井を高くすれば、実現できます。平屋は、高い天井の家に、床から天井までの窓を作ったとしても、構造的に安定しているので、優れた耐震性能があれば、耐震性が損なわれる心配もありません。大きな窓から見える、空や緑の木々が風に揺れる様子を、家の中から楽しめます。
ただ、その一方、外部からの視線を取り込みやすいという面もあります。周辺の環境に合わせた間取り、家の向き、外構を工夫する必要があります。
加えて、車椅子を必要とする家族がいる場合には、リビングから庭への出入り口をバリアフリーにしておけば、車椅子の家族が、自力で庭に出られます。車椅子を使うようになった人が、落ち込んだり、より健康を害したりしてしまう理由の一つは、自力では、気分転換ができなくなるということです。
自力で庭に出て、そよ風を感じながら、本を読んだり、草花の手入れができたりすれば、車椅子であっても、日常生活を楽しめます。車椅子のままでも手入れができる高さの花壇や、脚が下に入るプランターなどを庭に設置しておけば、ガーデニングもできます。
平屋は長く住める家
家を建てる時には、20歳、30代の若いご夫婦で、その後の十数年は、子育ての時期が続いたとしても、やがて、70代、80代を迎える日がやってきます。
家は、長く住むところですから、子供の成長に合わせて変わる暮らしの変化、自分たちが高齢になった時の暮らし方も、考えておくことが大切です、
平屋の大きな特徴は、階段がないこと、つまり、「高齢になっても、暮らしやすさを維持できる家」だということです。2階建ての家に住む高齢者の中には、子供が独立後、数年間は書斎や趣味の部屋として、2階を使っていたものの、80を過ぎてからは、物置になっているというケースもあります。
洗濯物は何とか干しに行っているけれど、重い掃除機を持って、階段を上り下りするのは辛い、というような状況になるかもしれません。車椅子での移動を余儀なくされる日が来ないとも限りません。そうなってしまえば、2階は、掃除も行き届かず、風通しも悪くなり、100年持つはずの家も、早く劣化してしまいます。階段のない平屋なら、簡単にバリアフリーにできるので、いつまでも安全に暮らせます。
加えて、平屋はメンテナンスのしやすい家です。同じ耐久性を持つ家であっても、メンテナンスの頻度や質によって、耐久性は変わってきます。
平屋の場合、外壁塗装や、屋根の吹き替えといったメンテナンスをする際、2階建ての家のメンテナンスより、費用が抑えられます。外壁の面積が少なく、足場の高さも低くてすむからです。外壁塗装や、屋根の吹き替えは、建材にもよりますが、10~20年のスパンで、定期的に行わなくてはならず、費用も数十万円から数百万円かかります。その費用が毎回抑えられるとなると、家庭の経済的には、かなりの節約ができます。
平屋の気になる費用と建築事例
平屋は、2階建てより高くつくといわれます。その理由は、2階建ての居住面積と同じだけの居住面積を、平屋が得るためには、広い土地が必要であること、土台と屋根が2階建てより大きくなることです。
ただし、居住面積に関しては、間取りの工夫で、十分な居住面積を確保しつつ、土地の面積を抑えれば、2階建ての2倍の土地が必要になるわけではありません。
建築費も、間取りの工夫で、暮らしやすさを確保しながらも、最小限に抑えられます。そのような工夫で実現した1,000万円台の平屋の建築実例をご紹介します。
小美玉市の平屋|ブラック外観と無垢材のクールな平屋
ブラックと無垢材のコントラストをテーマにデザインされたお住まいです。外壁や屋根、破風、玄関ドア以外はサッシまで全て黒一色に染められた外観は、キリリと洗練された印象です。
平屋の裏手にはサンルームを設置し、日々の洗濯や第二のリビングとして活躍します。
無垢材を床から天井までふんだんに採用しており、木のぬくもりに包まれた生活を送ることができます。
延べ床面積 | 73.70㎡ (22.2坪) |
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価格帯 | 本体価格 1,000万円~1,499万円(税別) |
LDKの広さ | 16帖 |
nLDKタイプ | 平屋 2LDKS |
行方市の平屋|クロスが特徴的なリゾートテイスト住宅
内外装ともにダークトーンで統一したリゾートテイストの注文住宅です。
内装クロスと家具などのインテリアに統一感があり、まるでリゾートにいるかのようなリビングです。
大きな掃き出し窓を2つ並べて設置することで、採光と開放感を確保。外のテラスにもフラットに移動することができます。
延べ床面積 | 89.43㎡(27.05坪) |
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価格帯 | 本体価格 1,000万円~1,499万円(税別) |
LDKの広さ | 20.5帖 |
nLDKタイプ | 平屋 3LDK |
この他にもたくさんの平屋の建築事例がございます。ぜひご覧ください。
低価格注文住宅を建てるなら平屋の得意な工務店 エイ・ワンにご相談ください。
A-1グループは無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、低価格で暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。
低価格ではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応することも可能な性能の住宅です。
長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。
A-1グループは、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。
”全ては笑顔の為に”
これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりのテーマです。
A-1グループでは、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。
ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。