日当たりの良さと方角
実りの秋を迎え、紅葉の便りが届く季節となりました。
寒暖の差が大きい季節でもありますので、体調管理にお気をつけくださいね。
さて、お住いに対するご要望として「日当たりの悪い家」を望まれる方はほとんどいらっしゃらないと思います。
「日当たりが良い=真南に向けたプラン」が理想かというとそんなことはありません。
太陽のことだけを考えれば真南でもよいかもしれませんが、家のことを考えると少し事情が変わってきます。
真南に向けて家を建てた場合、東→南→西 側は、晴れている限り日光が当たります。
しかし、北側の外壁に日光があたることは、夏至の頃を除けば1年を通じてほとんどありません。
太陽の光には消毒や乾燥などの働きがありますから、毎日少しでも家全体に日光が当たることは家にとっても良いことなのです。
このような理由から、家は真南に向けるよりも10°~20°くらい方位を振って建てた方が良いといわれています。
以上は、日当たりだけを考慮した考え方です。
現実的には、建設予定地の向き(接道)や周辺環境などによって最適な家の向きは決まります。
たとえば、南面に2階建てが建っていたとしても、2階リビングでプランをすれば日当たりを確保することは可能です。
プランを作られるときは、お部屋の広さだけではなく日当たりなども考えてプランしてみてくださいね。