サッシのことは察してほしい

千葉県富津市のお客様と、確認申請を出す前の最終の仕様打合せをさせていただきました。

お客様のご要望で、リビングの掃き出し窓には3連の掃き出し窓を採用していました。
リビングの掃き出し窓をできるだけ広く開けることができるようにしたい との理由です。

打合せは問題なくすすみ、最後にこの掃き出し窓の話になりました。

いろいろと話をしているうちに、3連の掃き出し窓から同じ幅の2枚引き違いの掃き出し窓に変更することになったのです。

理由は、サッシの幅はどちらも変わらないが、3連の掃き出し窓の場合はサッシのタテ枠が2本入る。2枚引き違いの掃き出し窓の場合はサッシのタテ枠が1本なので、より解放感を感じる というものでした。
また、どちらにしても掃き出し窓を全開した時に開く幅はさほど変わらないというのも、3連の掃き出し窓から2枚引き違いの掃き出し窓に変更する理由の一つです。

しかし、この後、大きな問題が発生してしまいました。

確認申請書類の中に、必要換気量を計算して記載部分があります。
必要換気量とは、室内の空気を衛生的に保つために、最低限 換気しなければならない空気の量のことです。
部屋の床面積と窓などを開けた時の大きさをもとに計算します。

リビングの掃き出し窓を3連の掃き出し窓から2枚引き違い窓に変更してしまったために、掃き出し窓の開口が変わってしまい、必要換気量計算を最初からやり直さなければならなくなってしまったのです。

お客様にとってはちょっとした変更のつもりでも、建築する立場となれば大きな手間となることもあるのです。
そうはいっても、お客様によりご満足いただく家づくりをするためには必要なことだと納得しています。

<家づくりの教訓>
仕様などの変更は、書類を作る前に済ませておこう

建築事例