図面の数字から分かること
住宅の図面には平面図・立面図・断面図といろいろあります。例えば平面図(建物を真上から見た図)を見てみると数字がたくさん書いてあります。
建物の幅を表す数字や、部屋の幅を表す数字、窓のところには何やらローマ字と数字があります。
一体何を表しているのでしょうか。
そこで住宅業界で使われる数字について調べてみました。
【目次】
平面図を見てみると建物の外側に数字が書いてありますが、特に注釈のない限り平面図には「mm(ミリメートル)」の単位で建物の幅や部屋の幅が記載してあります。
例えば1,820という記載があれば1,820mm、すなわち182㎝ということです。
日常生活をmm(ミリメートル)で表す場面はなかなかないかもしれませんが、建築業界ではお約束になっています。
パッと言われるとわかりづらいですが、mm(ミリメートル)の値を0.1倍すればcm(センチメートル)の値に変換できます。
1,820の表記の場合 1,820×0.1=182 なので、182㎝ということです。
部屋の中や、玄関ホール、洗面所などには「CH=〇〇」という数字があります。CHとは「シーリングハイ」を略したものでその部屋の天井の高さを表しています。
「CH=2,400」という表記は床から天井までの高さが2,400㎜=240㎝=2.4mということです。一般的な二階建ての場合の一階部分の天井高はこの高さが多いです。
ちなみに、勾配天井などで天井に高低差があるような場合はその平均値が示してあります。
次にサッシの大きさ、高さを表す数字ですが、サッシの近くにある丸の中に「透明・25620・引違」などと記載されています。(※余談ですが弊社の標準サッシは国内最高基準の断熱性を持つ「APW330」です。)
「透明」や「防災・型」の表記はガラスの種類を、「引違い」「ヨコ滑出し」「タテ滑出し」などの記載はサッシの種類を表しており、その近くに5桁の数字がありますが、その数字はサッシの大きさ(内寸)を表しています。
サッシの大きさの見方は
最初の3桁=窓の横幅(cm)、後の2桁=0を足して窓の縦幅(cm)となります。
「引き違い・25620・透明」」という表記からわかることは「引き違いの窓で横幅256cm、縦幅200cmの透明な窓」ということになり、、このサイズだと掃き出し窓ということが分かりました。
また、造作カウンターの近くにFLH=〇〇の記載がある場合の数字は床面からの高さを表しています。
FLHにも注目してみると、窓の下に置く予定の家具などが入るかどうかもわかります。せっかく置く予定だったお気に入りの家具が窓にかかってしまった、ということも未然に防ぐことが出来ます。
上記のように、図面から窓の大きさが読み取ることが出来ると、窓から見える景色や、実際のイメージが湧きやすくなります。
サッシと言えば、弊社の標準仕様であるサッシ「APW330」の納期が遅れているそうです。高性能サッシの需要増大に伴い製造が追いついておらず、通常は注文してから3週間ほどで入るのですが、現在は2か月ほどかかるそうです。
平面図や間取り図の見方がお判りいただけたことと思いますが、やはり実物を見ていただくのが一番です。
エイ・ワンでは定期的に見学会を開催しておりますので、実際にご覧いただき、高さや広さの感覚、無垢材の質感、設計のこだわりなどをぜひご覧ください。