ログハウスと一般的なアパートで生活したことのあるスタッフが無垢材についてお話します
弊社のHPをご覧頂いた方はおそらく「木がたくさん使われている住宅が多い工務店かな」と感じたと思います。
床・壁・天井の内装をすべて無垢材を使用する住宅だったり、床のみを無垢材にしたり、内装に無垢材を使用しなかったり、様々な注文住宅を建築して参りました。
そのなかで、デザインや性能を備え、無垢材を使いつつコストパフォーマンスに優れた注文住宅を提供できるように努力しております。
一方でお客様から「無垢材って良いって聞くけれども実際どうなの?」というご質問も頂くことがあります。
今回は実際にログハウスと一般的なアパートに住んだことのあるスタッフが無垢材内装についてお話してみようと思います。
【目次】
私の実家はマシンカットで作られたログハウスで、そこに10年以上過ごしてきました。その後、数か所のアパートを引っ越ししして渡り歩き、現在は築約25年RC構造アパートに1年以上住んでおります。
ログハウスで長年暮らした私が今まで住んできたアパートにおいて共通して言えることが、「寒暖の差が激しい」「梅雨の時期湿気がすごい」「フローリングの感覚が無垢材とまったく違う」という点でした。
アパートの角部屋と中部屋で若干の違いはありますが、夏と冬関係なく1日の温度差が激しいと感じました。ログハウスでもエアコンなどの空調は必要になりますが、温度変化は緩やかだったことを覚えています。今の時期のアパートではエアコンを消すとすぐに部屋が暑くなってしまいますね。
梅雨の時期はとにかく不快な湿気に悩まされています。フローリングを歩くとべたつくような感覚や、窓枠の結露など様々な経験をしました。除湿器などを使わなければあまり部屋にいたくないと思うようなアパートが多かった気がします。
一方で無垢材に囲まれたログハウスでは、急激な温度変化や不快な湿気などに悩まされた記憶があまりないと感じております。また、冬でも裸足で歩き回る生活を送っていました。
ではログハウスとアパート違いを生み出す原因は一体なんなのでしょうか。
ログハウスとアパートの違いを生み出す原因は無垢材にあります。
ログハウスでは伐採した木を乾燥させてカットし、そのまま材料として使用しています。これにより、無垢材の特徴である調湿性と断熱性が機能し、上記のような違いを生み出しているのです。
断熱性が高いため気温による温度変化が緩やかになり、調湿性があるため湿度が高いときは吸収し、低いときには放出することで心地よい住環境を整えます。
このように、無垢材をふんだんに使うログハウスでは、デザイン性だけではなく心地よい住環境を整えるメリットがあります。
一方で、ログハウスのデメリットとして「メンテナンス性」「コスト」が挙げられます。
ログハウスは一般的に年月が経つにつれ壁や床が木の収縮にや自重により下がってくるのでセトリング対策をしたり、塗装の頻度も多かったり、ログ材のひび割れなども発生します。このようにお手入れ、メンテナンスが一般的な住宅に対して多いといえます。
また一般住宅で使用しないような材料を使うので、安価に流通している材料が少なかったり、ログハウスという珍しい住宅を建築できる職人さんを探したりなどコストもかかるでしょう。
メリットの半面、このようなデメリットもあるので、ログハウスに憧れはあるけれどもなかなか現実的には難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
家づくりコラム「ログハウスのデメリットは暮らしに影響する?それとも建築費の高さ?デメリットを超える魅力はある?」
エイ・ワン株式会社ではもともと、ログハウスの建築・販売を行っておりました。しかし、上記のようなことを踏まえ、無垢材の良さを活かしつつ、メンテナンス性などを向上させたモダンな住宅を造れないかと考えできたがログハウス風住宅です。
外観はガルバリウム鋼板や窯業系サイディングなどでモダンに、内装はレッドパインの無垢材を採用してログハウスのような空間を実現しました。
最近ではレッドパインではなくヒバ材を使用したり、または床だけ無垢材にしたり、デザインを重視して内装に無垢材を使用しなかったりと様々な住宅を建築しています。
様々な建築事例をぜひご覧ください!
無垢材は人が快適に過ごすことができる性能を持っています。木に囲まれるとどこかほっとする気持ちになるのは人間の本能なのかもしれませんね。
他にも無垢材のメリットや気を付けたいポイントなどございます。家づくりについてのご相談も受け付けておりますのでお気軽にお尋ねくださいませ!