使いやすさから考えるロフトの造り方
ロフトとは、小屋裏を利用して作る空間です。建築基準法によって高さや床面積の基準が定められていますが、それ以外にロフトのような2階という造り方もできます。ロフトの使用目的に合わせて、純粋なロフトを計画することも、ロフトのような2階を計画することもできます。
天井までの高さ
部屋としてロフトを使いたいので、ある程度は天井までの高さが欲しいという場合には、ロフトのような2階を造るという選択肢があります。それなら2階建ての家と変わらないのでは?と思われるかもしれません。しかし、家全体で考えると、ロフト部分と1階部分の空間が繋がっているので、ロフトのある家と同じ環境が作られます。子供部屋や、書斎、シアタールームなど、ロフト部分の使いやすさが拡がります。
ロフトは造ったものの、這いずるようにしなければ移動できず、使いにくいので使わなくなった、というようなことがロフトのデメリットとして挙げられることがありますが、そのような状況を避けられます。
階段
ロフトの使いやすさに最も関わる部分が、階段の造り方です。特に、建築基準法の基準内の天井高であっても、目的が収納だけだから問題ないという場合には、荷物の上げ下ろしがしやすいことがポイントになるからです。
固定階段
最も安全で、使いやすい階段は固定階段です。ロフトを収納スペースとして使う場合、両手に荷物を抱えていても昇り降りができます。ただ、固定階段にすると、1階の床面積が削られる、間取りによっては、動線が遮られるということも考えられます。加えて、自治体によっては、固定階段をつけると、ロフトとしては認められないという問題点があります。
固定階段のある平屋です。窓もあり、ゆったりした空間なので、部屋としても使えます。
ロフトの窓からの陽射しは、格子を通してリビングに、リビングからの風は格子を通してロフトの窓へと抜けていきます。
延べ床面積 | 67.90㎡ (20.5坪) + ロフト19.87㎡(5.7坪) |
価格帯 | 本体価格 1,000万円~1,500万円 |
LDKの広さ | 15.5帖 |
nLDKタイプ | 1LDK+ロフト |
仕様 | Woody |
梯子式固定階段のある平屋です。動線を遮らない間取りが工夫されています。
ロフト下は対面式キッチンです。
延べ床面積 | 105.99㎡(32.06坪) |
価格帯 | 本体価格 1,500~2,000万円(税抜) |
LDKの広さ | 23帖 |
nLDKタイプ | 平屋 3LDK~4LDK+ロフト+SIC |
仕様 | Woody |
収納式階段・取り外しができる梯子式階段
使わない時は、折りたたんでロフト内に収納する収納式階段、取り外して壁にかけておく梯子式階段は、1階の床面積を圧迫せず、動線を遮らない良さがあります。小学校高学年以上の子供や大人が、部屋として使う場合には、使い勝手の悪さには繋がらないでしょう。収納として使う場合には、荷物の上げ下ろしを一人ではできないという使いにくさと、小さな子供や高齢者には、事故の危険があるという問題点があります。
窓
自治体によっては、ロフトの窓のサイズに制限が定められている場合もありますが、部屋として使う場合にはもちろんですが、家全体の採光と風通しを考える時、ロフトの窓の造り方は重要です。壁面だけではなく、天井の勾配を利用して天窓をつけることもできます。
ロフトのある家の良さは、平屋と同じように家の中の空間が繋げられることですが、ロフトの窓の造り方で、平屋以上に陽射しと風を採りこめます。ロフトの窓から、家中に陽射しが届き、低い窓からロフトの窓へと風が抜けていき、室内の夏が排出されます。
ロフトの法的な制限とロフトへの考え方
ロフトには、制限内であれば、床面積に算入されないという法律があり、固定資産税を抑えられます。ロフトの直下の床面積は、1階の床面積の半分以下であることと、天井の高さを1.4m以下にすることです。加えて、自治体によっては階段や窓に対する規制も定められています。このような基準を制限内で、新築の家にロフトを設けた家の中には、使い勝手が悪くて後悔しているというケースもあります。
ロフトのある家にするなら、後悔するロフトではなく、より暮らしが豊かになるロフトにしなくては意味がありません。そこで考えたいことが、ロフトの使用目的です。節税対策を兼ねて収納スペースを増やす物置としての本来のロフトと、平屋暮らしをより良くする、プラスαの空間を得る為のロフトでは、造り方が変わってくるからです。
今は子育て中で、少しでも多くの収納が欲しい、子供が独立後には床面積がそれほど必要なくなるので、その時には固定階段をつける予定、天井が低くても子供の寝室として使うので問題ない、というような場合には、法の制限内で、本来のロフトとしてのスペースを確保するというロフトの造り方があります。
もう一つの造り方として、床面積として算入されることを納得した上で、目的に合わせた2階のようなロフト空間を造るという方法があります。ある程度の天井高を持たせる、固定階段にする、コンセントを複数設ける、造作家具を備えるなどで、部屋としても、収納としても使い勝手の良い空間が生まれます。
趣味を楽しめる秘密基地のようなロフト空間です。
家の内側に向けた窓が効率の良い換気に役立ちます。
延べ床面積 | 98.54㎡ (29.75坪) |
価格帯 | 本体価格 1,000万円~1,499万円(税別) |
LDKの広さ | 21.5帖 |
nLDKタイプ | 平屋 3LDK~4LDK+ロフト |
どちらの造り方を選択する場合であっても、家の中の空間が繋がっていることによって、日当たりと風通しが良くなるというロフトのある家の良さは損なわれません。加えて、住宅の断熱性を高めれば、少ないエネルギーで家中の温度を一定に保つこともできます。
平屋風2階建ての家
平屋の良さを活かした2階建てにするという考え方もあります。2階の部分を1階より小さく造る2階建てです。昭和時代には、2階の方が1階部分より小さい家がポピュラーでしたが、1階と2階は完全に区切られていました。現代の平屋の良さを活かした2階建ての家は、ロフトのある平屋のような造り方なので、1階全体が2階の床に覆われてはいません。
その為、1階部分の天井が高く、開放感があります。2階の壁面の内側にも窓をつけると、1階と2階部分が繋がります。夏は爽やかな空気が吹き抜け、冬は1階の暖かい空気が巡ります。もちろん、固定階段がついているので、2階への上り下りも安全です。
キッチンからダイニング、リビングまで視線が行き届き、家族全員が楽しく集える空間には、平屋のような居心地の良さと、家事動線の効率の良さがあります。
2階の子供部屋には、外に向けた窓と、1階部分に繋がる窓があります。
延べ床面積 | 123.4㎡ (37.3坪) |
価格帯 | 本体価格 1,000万円~1,499万円(税別) |
LDKの広さ | 23.6帖 |
nLDKタイプ | 2階建て 3LDK |
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