間取りだけではない 住宅の設備や性能にもある注文住宅の失敗例

念願の注文住宅を建てた人の中には、暮らし始めてから失敗したと後悔するケースは少なくありません。その失敗は、我慢すれば何とかなるという程度の後悔ですむようなことから、できることなら家を建て直したいという深刻な後悔までさまざまです。

実際に、どんな部分で失敗し、後悔するような家になってしまうのか、何に気をつければ、快適で暮らしやすい家になるのか考えてみましょう。

建築事例

注文住宅の失敗例 間取り

家族の生活にあった間取りは暮らしやすい家を作ります。ライフスタイルの変化を見越した間取りは、将来的にも長期間に渡り、快適な生活を維持させます。現在の家族構成、ライフスタイルを十分に考慮せずに間取りを決めると、暮らしにくい家、後悔の多い家になってしまいます。

部屋の配分

最近は、家にいる時間はほとんど、リビングで過ごすという家族が増えています。多くの家族にとって、リビングは家族がくつろぐ部屋、お客様をもてなす部屋、子供が友達と遊ぶ部屋、主婦がアイロンかけなどの家事をする部屋など、多彩な目的を持つ部屋でしょう。その為、リビングが家の中心、とにかくリビングを広くしたいと考えるのは、当然です。しかし、リビングを広くし過ぎると、他の部屋が狭くなり、使いにくい部屋になってしまいます。リビングを広くする為に他の場所を狭くし過ぎると、どんなことがおこるでしょうか?

洗面所・脱衣所

  • 朝の支度に忙しい時間帯に、1人しか入れない為、洗面ラッシュになる
  • 入浴準備や入浴後の身支度をする時に、足や腕が壁や洗濯機にぶつかる
  • 洗濯する衣類を保管する場所がない為、洗濯機の中に入れることになってしまう

寝室

  • ベッドやサイドテーブルなどの寝室に必要な家具を置いたら、部屋がいっぱいになり、室内でスムーズに移動できない

子供部屋

  • 子供が友達を連れてきても、遊べるスペースがない為、いつもリビングを占領されてしまう

このような状態にならないよう、それぞれの場所に対して、最低限必要な面積を割り出すことが大切です。

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生活動線

家族の家の中での動きにあった間取りは、生活しやすい家を作ります。反対に、生活動線が考えられていない間取りは、部屋が散らかりやすくなったり、家の中の移動で家族同士がぶつかったりする暮らしにくい家にしてしまいます。

また、食事の支度、洗濯、掃除などの主婦が毎日しなくてはならない家事に関わる動線は、間取りによって大きな影響を受けます。

帰宅時の動線と収納
玄関からリビング、玄関から寝室や子供部屋との距離を比べてみてください。リビング中心の家ではリビングが最も玄関から近い位置にあります。もし、リビングが1階にあり、寝室や子供部屋が2階にあった場合、帰宅後、まず寝室や子供部屋に上着や荷物を置きに行かなくてはなりません。

お腹がペコペコになって帰ってくる子供にとっては、すぐにリビングに行っておやつを食べたいと思うのではないでしょうか? その結果、リビングは、ランドセルや上着で散らかりやすくなってしまいます。

実際に、突然お客様がいらした時、リビングに物が溢れていて困ったという主婦は多くいます。2階リビングの家であれば、1階の自室に荷物をしまってから2階に上がれるかもしれません。しかし、1階にリビングを作る場合、子供は帰宅後、玄関からリビングに直行することが多いでしょう。その為、リビング内、又は玄関にファミリークローゼットがあれば、リビングに物が溢れず、すっきりさせられます。

勝手口
防犯上、勝手口はない方が良いという意見もありますが、家事の面から考えると勝手口はある方が便利です。勝手口を作らなかった為に、玄関からゴミ出しをしなくてはならない、せっかくパントリーを作ったのに、玄関から重い食料品をキッチンのパントリーまで運ばなくてはならないといったことがおこります。

勝手口があれば、軒下を利用してプラスチックやビンなどのゴミ類を収集日まで仮置きできるので、キッチン内に置かなくても済みます。また、自転車や自動車などで食料品の買い出しをする場合、ガレージなどの乗り物から降りる場所から勝手口への動線を考慮した外構にすると、雨の日でもスムーズに食料品をキッチンに運び入れられます。

キッチン、洗面所・脱衣所、ベランダ、又はベランダへの階段の配置
朝は、食事の支度やお弁当作りと、洗濯を同時進行させる主婦が多いと思います。その為、キッチン、洗濯機を設置してある場所、洗濯物を干す場所への移動がスムーズにできる間取りが家事負担を減らします。

しかし、水回りの集約だけを考えると、家族の動線とぶつかってしまいます。その結果、洗濯物を取りに行くたびに洗面所やトイレに行く家族とぶつかるというような状況になってしまいます。それを避ける為には、水回りは集約するが、キッチン⇔洗面室、リビング⇔洗面室の2か所から出入りできる、キッチン、洗面室、ダイニングが回遊できる、1階ベランダ、又は2階ベランダへの階段がリビングの近くにあるなどの間取りの工夫が必要です。

コンセントと掃除機収納の位置
コンセントの位置が掃除の効率を良くします。たびたびコードを抜き差ししなくても良い位置にコンセントがあれば、スムーズに掃除ができます。また、お掃除ロボットを使う予定であれば、家具などが、お掃除ロボットの通行の妨げにならない場所に、充電器がつなげるコンセントを設置します。

収納
せっかく収納を作ったのに使い勝手が悪く、いれたものはいれっぱなしになっているというような収納は失敗です。失敗しない収納を作るポイントは、生活動線とサイズです。しまいたい物がすぐにしまえる場所にあり、しまいたい物の大きさに合うサイズであれば、使いやすい収納にできます。反対に、わざわざ移動してしまいに行かなくてはならない、奥行きがありすぎて奥の物は出し入れしにくい、間口が狭く、しまいたい物が入りきらないというような収納は、デッドスペースになってしまいます。

  • 出し入れしやすい位置
  • 収納ボックスや衣装ケースなどしまう物のサイズに合わせた間口と奥行き
  • 吊るすものの長さとハンガーの幅に合わせた間口と奥行きとパイプの位置
  • 直接置く物のサイズに合わせた棚

使いやすい収納にする為には、暮らし始めてからの生活動線と、しまう物のサイズを具体的に考慮することが大切です。

窓と周辺環境
日当たりの良い家は、健康的で明るいという良いイメージがあります。その為、窓を大きく取りたい人は多いでしょう。しかし、隣家や道路との位置関係によっては、せっかく窓を大きく開けても、外からの視線が気になり、窓が開けられないという失敗例があります。窓をつける位置が、隣家の窓や道路に面している場合には、窓の位置、窓の開閉方法、窓の大きさなどに工夫が必要です。

窓と家具
室内に窓が一つしかないと、風通しが悪くなってしまいます。その為、2か所に窓をつけることが多いのですが、窓のサイズと位置によっては、家具が配置しにくくなってしまうことがあります。窓の位置やサイズを決める際には、具体的に室内に設置する予定の家具を考慮することが大切です。

ライフスタイルの変化
家は長く住まう場所です。その長い年月にはライフスタイルの変化が訪れます。小学生だった子供たちが成長し、独立していくこともあれば、結婚して一緒に住むこともあるかもしれません。子供たちが独立後には、子供部屋を夫婦が有効に使えるようにする、子供夫婦と暮らすことになれば、二世帯で暮らせる家にする為には、間仕切りの少ない可変性のある間取りが必要です。ライフスタイルの変化があっても、その変化に応じて、手軽なリフォームで快適な暮らしを維持できるような間取りにしておけば、何十年先に後悔することがありません。

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注文住宅の失敗例 住宅設備機器

キッチンや浴室は、システムキッチン、システムバスなどの住宅設備機器を採用する注文住宅がほとんどです。システムキッチンやシステムバスには、標準仕様、ハイグレード仕様などがあり、さらにたくさんのオプションがついています。

予算的にあきらめたオプションを、無理してでも付ければよかったという後悔もあれば、つけてみたものの実際には使わず、費用が無駄だったという後悔もあります。家族によって、役立つオプションと無駄なオプションは異なります。

来客が多く、凝った料理を日常的に作る主婦にとって必要なキッチンのグレードと、共働きで食事は外食が多い夫婦だけの家族に必要なキッチンのグレードは同じではないでしょう。子育て中で子供と一緒に入浴する為、ゆったりお湯につかりながらテレビを見る時間はないという家族には、高級な浴室のオプションは無駄かもしれません。

どの仕様を選ぶのか、どのオプションをつけるのかを決める為には、グレードやオプションを選ぶ前に、ショールームで様々なタイプのシステムキッチンやシステムバスを見る、キッチンは実際に操作してみるなど、イメージにとらわれず、現実的な使い勝手を確認することが大切です。

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失敗してしまう原因を作る住宅性能

インテリア雑誌や、インテリアサイトの画像を見てイメージを作ることは、家づくりに大切なことです。しかし、反対に、イメージに踊らされて失敗してしまうこともあります。なぜなら、実際の暮らしやすさは、目に見えない部分にあるからです。

「吹き抜けに憧れて設置したけれど、冬は寒く、夏は暑いリビングになってしまった」

このような状況を作った原因は何でしょうか?吹き抜けが悪いわけではありません。吹き抜けを設置しても、室内環境を維持できるだけの断熱性と気密性が足りなかったことが原因だと考えられます。イメージだけでは、快適な家は生まれません。イメージを支えるだけの住宅性能が必要なのです。

「今まで住んでいたマンションとは違い、音を気にせず、存分にピアノの練習ができると思っていたのに、隣家の住人から苦情が来てしまい、防音を考えなかったことを後悔している」

もし、窓を設置する際に、防音機能のある窓を選んでおけば、このような後悔をせずに済んだでしょう。加えて、近くに車の往来の激しい道路や、線路があったとしても、防音性能の高い家であれば、静かに暮らせます。

上記の例以外にも、暮らしにくさを作る原因の多くには、住宅性能の不足があります。間取りや周辺の環境との兼ね合いを考えた上で、住宅性能を充実させることが、失敗しない家づくりを実現します。

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茨城で失敗しない家づくりをお考えならエイ・ワン(株)にご相談を


エイ・ワン(株)は無垢材を内装に使ったログハウス風住宅など、ローコストで暮らしやすいシンプルな住宅を建築する会社です。

ローコストではありますが、建築基準法で定められた耐震性以上の耐震性、家を劣化させない工法による高い耐久性、複層ガラスの窓や断熱材による高い断熱性を備えた長期優良住宅に対応できる性能の住宅です。

長く住まえる家、快適な暮らしができる家は、住宅性能の高い家です。加えて、無垢材の内装の家は、天然の木材が持つ特性によって、家族の健康を守り、心を癒す住宅です。

エイ・ワン(株)は、施主様のライフスタイルや人生観に合わせた住宅の在り方を常に考え、お客様にとって最適な解決策をご提案する暮らしやすい家の創り手です。

”全ては笑顔の為に”

これは、当社が常に心掛け、実践している家づくりです。

エイ・ワン(株)では、これまでに培ったノウハウと、数多く施主様の問題解決を行ってきた豊富な実績を基に、施主様の希望を叶える無垢材を使った家のプランを設計し、ご提案いたします。

ご提案の過程で、家族の夢や実現したいライフスタイルなどの、ご希望を存分にお聞かせください。
当社のスタッフが全力で、お客様の家づくりに寄り添います。

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監修者情報

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)

エイ・ワン株式会社(A-1 home)は、茨城県行方(なめがた)市で1981年より40年以上「設計・施工・監理一貫体制」で家づくりをしている工務店です。
一級建築士5名/二級建築士2名/宅地建物取引士3名/ファイナンシャルプランナー2名
が在籍しており、各分野の専門知識を持ったプロがマイホームを共に形にしていきます。

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