住宅性能表示制度とは平成12年4月に施行された住宅品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に基づいて始められた制度でその年の10月から始まっています。シックハウス対策をはじめ、様々な住宅の安全チェック(9分野28項目)ができる制度です。
下の3本柱からなります。住宅性能表示制度はその1つの柱です。
1.新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」
2.住宅性能を明示する「住宅性能表示制度」
の制定
3.住宅に関する紛争を解決するための「指定住宅紛争処理機関」の整備
特徴は、
1.住宅の性能が「等級」や「数値」でわかりやく表示される。
2.住宅を施行する側でない第三者機関の「評価員」が性能をチェックする。
3.設計段階「設計住宅性能評価書」と工事段階「建設住宅性能評価書」の2種類の住宅性能評価書が発行される。
4.全国にある「評価機関」で住宅性能評価を行っている。(申込みには設計図面など必要な書類があるので設計を行う工務店などに相談)
5.万が一の紛争の際は、「指定住宅紛争処理機関」が設計住宅性能評価書に基づいて対応してくれる。
■住宅性能表示の9分野
9分野 | 評価の内容 | ||
1 | 地震等への強さ | 耐震等級 | 地震、強風、大雪などに対する住宅の倒壊の損傷の受けにくさなどを評価します。 |
耐風等級 | |||
2 | 火災時の安全 | 感知警報装置設置等級 | 万が一火災が発生したときに、火の燃えにくさや避難の容易さ、延焼のしにくさなどを評価します。 |
耐火等級 | |||
3 | 柱・土台の耐久性 |
劣化対策等級 | 柱、土台が劣化しないための処置がなされているかなどを評価します。 |
4 | 維持管理への配慮 |
維持管理対策等級 | 配管類(水道管、ガス管、排水管など)の点検・清掃・修理・交換などの維持管理の容易さなどを評価します。 |
5 | 温熱環境 | 省エネルギー対策等級 | 省エネルギーのための断熱がどの程度施されているかなどを評価します。 |
6 | シック ハウス対策 |
ホルムアルデヒド放散等級 | ホルムアルデヒドを発散させない建材がどの程度使われているかなどを評価します。 |
全般換気対策 | |||
化学物質の濃度等 | |||
7 | 窓の面積 | 単純開口率 | 設けられている窓の面積などを評価します。 |
方位別開口比 | |||
8 | 遮音対策 | 透過損失等級 | 共同住宅の場合で、上下左右の互いに接する居室間の音の伝わりにくさを評価します。 |
9 | 高齢者への配慮 | 高齢者配慮対策等級 | 敷居の段差や階段の勾配など、高齢者や障害者に対する配慮がなされているかを評価します。 |
「建設住宅性能評価書」を交付された住宅は、住宅ローンの優遇措置を受けられる場合があります。また地震保険においても割引なども受けられます。詳細につては金融機関や保険会社にお尋ねください。
平成14年12月から 既存(中古)住宅の場合も住宅性能表示制度の対象になっています。(※ 設計住宅性能評価書はありません。)
住宅性能評価機関等連絡協議会が全国にある93(平成16年1月現在)の「評価機関」の紹介を行っています。
評価協のリスト 国土交通省のリスト
茨城県の「評価機関」 : 茨城県建築住宅センター
茨城県内の本制度の活用実績のあるの業者
住まいの情報発信局 住宅の品質確保の促進等に関する法律コーナー 住宅性能評価機関等連絡協議会 住宅保証機構
住宅リフォーム・紛争処理支援センター 茨城県建築住宅センター
■ 弊社は「住宅性能保証制度」の登録業者です。
(登録番号21017900)